7月17日(土)、イタリアのモンツァ・サーキットでWEC世界耐久選手権第3戦モンツァ6時間レースの予選が行なわれ、僅差の争いの中、トヨタGAZOO Racing(以下TGR)のGR010ハイブリッドはポールポジションと2番グリッドを獲得。2台が最前列に並んで決勝レースをスタートする。
ホセ・マリア・ロペスがアタックを担当した7号車GR010ハイブリッドは1分35秒899のトップタイムをマークし、今季2度目となるポールポジションを獲得。世界選手権ポイント1点を追加した。
ブレンドン・ハートレーが予選を担当した8号車GR010ハイブリッドは、チームメイトの7号車からわずか0.062秒差の2番手で続き、開幕3連勝に向けTGRの2台が最前列グリッドを占めた。
この日は予選に先立ち、2度にわたる練習走行が行なわれ、TGRの2台は前日の走行と合わせて1,419kmを走破。チームは午後の予選へ向けて着実に準備を進めた。
好天の下、予選セッションが開始された直後、コースへ出たばかりのロペスが駆る7号車が最初のシケイン進入でブレーキをロックさせてコースオフ。エスケープゾーンへの待避を余儀なくされ、アタックは仕切り直しとなった。
一方で、順調にタイヤをウォームアップさせた8号車のハートレーが、アタック2周目にその時点でのトップタイムをマークする。
コースオフでタイムをロスした7号車のロペスだったが、プレッシャーの下で素晴らしいアタックを見せ、3周目にハートレーのタイムをわずかに上回り、トップを奪取。その直後にLMP2車両がクラッシュし、セッションは赤旗中断となった。
クラッシュした車両の排除後、残り約3分でセッションは再開され、多くの車両が最後のアタックを行なったが、TGRの2台は日曜日の決勝へ向けタイヤを温存するためにピットで待機。猛暑が予想される決勝レースでは、タイヤの摩耗が鍵になると予想される。
ハイパーカーカテゴリーのライバルである、アルピーヌとグリッケンハウスの3台は最後のアタックを敢行したが、GR010ハイブリッドのタイムを更新するには至らず。TGRの2台のGR010ハイブリッドは、18日(日)現地時間正午にスタートを切る6時間レースを最前列グリッドという理想的なポジションからスタートし、今季3勝目を目指す。
アタックを担当した2名のドライバーのコメントは、以下のとおり。