レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.06.11 11:25
更新日: 2023.06.11 12:04

トヨタ7号車が不運な事故でリタイア。PPのフェラーリにも問題発生/2023WEC第4戦ル・マン決勝12時間後

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ル・マン/WEC | トヨタ7号車が不運な事故でリタイア。PPのフェラーリにも問題発生/2023WEC第4戦ル・マン決勝12時間後

 この事故の処理のため、レース開始から8時間17分の時点で3度目のセーフティカー(SC)が入り隊列が整理される。1時間後に迎えたリスタート時のラップリーダーはニコ・ミューラー駆る94号車プジョー9X8だったが、コースグリーンとなったラップに平川亮の8号車トヨタGR010ハイブリッドがこれをかわしてトップに浮上した。3番手は50号車フェラーリ、4番手51号車フェラーリ、5番手の2号車キャデラックVシリーズ.R(キャデラック・レーシング)までが同一ラップだ。

 リスタートの約10分後、上位陣から1周遅れの8番手を走っていた5号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)がガレージ内に運び込まれ前後のカウルが開けられる。ピットでの修復作業後、5号車はトップから5周遅れでコースに復帰した。

 10時間目を迎える前に、ポルシェカーブでダニール・クビアトが乗り込んだ63号車オレカ07(プレマ・レーシング)が激しいクラッシュを喫す。これによりフルコースイエロー(FCY)が導入されるが、TGRはこの直前に平川を呼び戻しロスなく給油を行っていく。

 FCY中には姉妹車51号車にかわされ4番手に下がっていた50号車がピットへ。通常のルーティンかと思われたが499Pもガレージに入れられた。こちらもメカニック総出での修復作業が行われている。

 10時間目は直前に8号車がドライバー交代を行ったため、ふたたび94号車プジョー9X8が首位で迎える。しかし24分後、平川からブエミにバトンが繋がれた8号車がコース上でライバルを攻略し、首位の座を取り戻した。一方、30分弱の修復作業が行われた50号車フェラーリは6周おくれでコースに戻っている。

 トヨタ8号車は、32号車オレカ07(インターユーロポル・コンペティション)が第一シケインでクラッシュした直後に迎えた11時間目もトップで通過。94号車プジョー9X8は3番手に下がり、代わってジェームス・カラドがドライブする51号車フェラーリが僅差でトヨタを追いかけている。プジョーとトヨタのギャップは約7秒に開き、4番手2号車キャデラックはさらに7秒後方にいる。

 ドラマはさらに続く。好走を見せていた3番手グスタボ・メネゼスの94号車プジョーが第一シケインでタイヤバリアにヒット。幸いピットまで戻ってくることができたものの、レース折返しを前に大きく順位を下げることとなってしまった。

 トップを争う2台はこの間にも接近戦を演じ、1秒前後のギャップのまま146周目、時間にして11時間30分に同時ピットインを行う。ここでトヨタはタイヤを替えた一方、フェラーリは給油のみの作業と選択が分かれたため順位が逆転。51号車がライバルを先行している。8号車にはこのときの作業に違反があったとして、次回ピットイン時に5秒加算のペナルティが課された。

 148周目には暫定トップに立った2号車キャデラックがルーティンピットに入り、このタイミングでフェラーリとトヨタが順位を取り戻している。

 レース折返し時点でのトップ3のギャップは首位フェラーリと8号車がコンマ5秒、51号車と2号車は55秒だ。94号車プジョーは事故後の修復を終え9周遅れ、総合21番手でレースに復帰した。

トヨタ・ガズー・レーシングの8号車トヨタGR010ハイブリッド(S.ブエミ/B.ハートレー/平川亮組)
トヨタ・ガズー・レーシングの8号車トヨタGR010ハイブリッド(S.ブエミ/B.ハートレー/平川亮組)

 LMP2クラスはインターユーロポル・コンペティションの34号車オレカ07と、チームWRTの41号車オレカ07がクラストップを争う展開が続いていたが、11時間過ぎからはニール・ジャニがステアリングを握るデュケイン・チームの30号車オレカ07がクラス首位に立っている。

 LMGTEアマクラスは、6時間目の途中から主にこのクラスをリードしてきたプロジェクト1・AOの56号車ポルシェ911 RSR-19が首位を守り、木村武史組57号車フェラーリ488 GTEエボ(ケッセル・レーシング)がクラス2番手につけている。3番手は“女性ドライバートリオ”のアイアン・デイムス85号車ポルシェ911 RSR-19だ。

 星野敏と藤井誠暢が乗り込む777号車アストンマーティンは、夜間の緊急ピットインから5周遅れで復帰した後、現在クラス15番手を走行中。横溝直輝/辻子依旦/ケイ・コッツォリーノ組74号車フェラーリ488 GTEエボ(ケッセル・レーシング)はそのひとつ前のクラス14番手につけている。

フェラーリAFコルセの51号車フェラーリ499P 2023年WEC第4戦ル・マン24時間レース
フェラーリAFコルセの51号車フェラーリ499P 2023年WEC第4戦ル・マン24時間レース


関連のニュース

ル・マン/WEC レース結果