レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.06.28 11:58
更新日: 2023.06.28 12:37

新型LMDh『A424』の北米参戦を歓迎するIMSA代表。アルピーヌは参加基準を「満たしている」

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ル・マン/WEC | 新型LMDh『A424』の北米参戦を歓迎するIMSA代表。アルピーヌは参加基準を「満たしている」

 IMSAのジョン・ドゥーナン代表は、2023年6月9日にフランス、ル・マンで発表されたアルピーヌのLMDhマシン『アルピーヌA424_β』は、ホモロゲーションの取得後、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦することが可能であると述べた。

 ル・マン24時間レースの決勝前日に初公開されたオレカシャシーベースのアルピーヌA424“プロトタイプ”は、ル・マン24時間の主催者であるACOフランス西部自動車クラブと北米スポーツカーシリーズを運営するIMSAが共同で定めたLMDhの参加資格基準を満たしている。この基準では、「年間2500台以上を生産する公認自動車メーカー」の車両でなければならないとされている。

 最近の販売報告書によると、このフランスのスポーツカーメーカーは2022年に3546台を生産した。

「規則は明確だ。彼らはすでに充分な数のロードカーを生産している」とドゥーナンはSportscar365に語った。

「それはふさわしいものになっている。マーケティングの観点から言えば、それはメーカーが決めることだが、彼らは(IMSA GTPクラスへの参加基準を)クリアしている」

「彼らがIMSAと商業契約を結ぶ必要があることは明らかだが、誰もがそれを満たさなければならない」

 ドゥーナンは、LMDhメーカーが北米マーケットで自動車を販売する要件はないと明言した。しかし、複数の自動車関連報道によると、アルピーヌは2027年までにEV専用ブランドとしてアメリカでの発売を計画しているという。

 仮に計画が進むとすれば、アルピーヌによるウェザーテック・スポーツカー選手権への参戦は、北米地域における同ブランドの存在感を高める一助となるだろう。

「いつものことだが、発表するのはメーカー自身だ。しかし、もし彼らの計画に合うのであれば、(シリーズとしては)追加のOEMがあれば良いと思う」と続けたドゥーナン。

「(A424_βは)オレカのベースラインを背骨に持つ格好いいクルマだ」

「彼らはすでにレース以外でも、アメリカでの小売店設立に関心があることを公言している。すべての惑星が並ぶように物事がうまく進み、彼らが私たちのシリーズに加わるのであれば、それは素晴らしいことだ」

 既報のとおり、アルピーヌは2024年からWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに2台体制でファクトリー参戦するが、同社のローラン・ロッシCEOは以前、カスタマーカー販売の目標を明言し、とくにウェザーテック選手権の可能性について言及していた。

「我々はカスタマーを持つという野心を持っている」とロッシは最初のプログラム発表の際に語った。

「チームが望めば、IMSAでアルピーヌを走らせることに何の問題もない。早い時期にカスタマーを持てば、それだけ早くプログラムを収益性を高めることができる」

アルピーヌは『A424』の2台体制で2024年のWECハイパーカークラスにワークス参戦する。
アルピーヌは『A424』の2台体制で2024年のWECハイパーカークラスにワークス参戦する。

■次のページへ:ほとんどのメーカー車両が相互参戦可能だが、グリッケンハウスなどは対象外


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

関連のニュース