ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.09.30 22:47
更新日: 2023.10.01 00:36

D’station Racing 2023 WEC世界耐久選手権第6戦富士 レースレポート


ル・マン/WEC | D’station Racing 2023 WEC世界耐久選手権第6戦富士 レースレポート

D’station Racing

Race Report – 2023.9.19

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2023 FIA World Endurance Championship
Round 6 6 Hours of Fuji (JPN)

SEP. 08 – 10 Qualify :3rd / Race:10th

予選で快走! 最上位グリッド獲得も決勝は昨年の再現ならず

 2023年のWEC世界耐久選手権は、第5戦となったイタリアのモンツァでのレースから2ヶ月のインターバルを経て、第6戦を迎えた。舞台は静岡県の富士スピードウェイ。D’station Racingにとっては待ちに待った地元でのレース。コロナ禍の制限もなくなり、多くのゲストも訪れる週末となった。何より、D’station Racingにとっては2022年に嬉しい3位表彰台を獲得したラウンド。第5戦でのクラッシュからアストンマーティン・ヴァンテージAMR GTEも修復を終え、9月8日(金)からのフリープラクティスに臨んだ。

 走行初日は台風13号が関東を直撃する予報が出ており、開催が危ぶまれたものの、幸い午前11時からのフリープラクティス1はウエットコンディションではあったが走行は可能な状況。D’station Racingは藤井誠暢からコースインし、キャスパー・スティーブンソンに交代。1分47秒493で5番手で終える。午後3時30分から行われたフリープラクティス2はコンディションはドライに転じ、藤井、スティーブンソン、そして星野敏、ふたたび藤井とスティーブンソンと交代しながら周回。1分38秒901というベストタイムで6番手と、初日からスピードをみせた。

 明けて2日目、9月9日(土)は午前10時からのサーキットサファリを経て、午前10時20分から行われたフリープラクティス3はダンプコンディション。ここでは藤井が1分39秒260を記録し2番手につけるなど、D’station Racingのスピードはこの日も健在。午後2時20分から行われた予選では、星野が魅せた。ほんのりと湿った部分が残る難しいコンディションながら、1分38秒875というベストタイムを記録。2021年にD’station RacingがWECに参戦を開始してから最上位となる3番手グリッドを獲得し、サーキットを大いに沸かせてみせた。

 そんな好調のもと迎えた9月10日(日)の決勝日。D’station Racingは今回も藤井をスタートドライバーに据え、晴れ間が広がり気温27.9度という暑さのなか決勝レースに臨んだ。1周目、早くも2番手に浮上した藤井は、強引なアプローチをみせた#83 フェラーリのコースアウトにより導入されたフルコースイエローの解除後、4周目には一気にトップに浮上する。その後もリードを広げにかかり、1時間強を走りピットへ。星野に交代した。

 前日よりも3度ほど気温が高く、ジェントルマンドライバーにとっては厳しい状況のなか星野は上位を争いながら走行を続けていくが、路面温度上昇によるものかタイヤの消耗も激しく、ここまでのレースウイークでの好感触が得られず、星野のスティントからは一転し厳しいレース展開となっていった。星野にとってのファーストスティントとなる1時間ほどの走行をこなし一度ピットに戻るが、コースに復帰した直後、ダンロップコーナーで星野を抜きにかかったLMP2車両にヒットされてしまった。コースアウトを喫した後、復帰することはできたが、コース上に散らばるデブリを拾ってしまい、それが落ちるまでに時間を要してしまう。ファーストスティントではコンスタントに1分40〜41秒台で走れていたラップタイムが、1分42〜44秒台まで落ちてしまった。

 暑さ、さらにデブリとさまざまな悪条件が星野を襲ったが、そんな中でも粘りの走りを続けた星野は99周でピットイン。スティーブンソンに交代する。この頃にはポジションも11番手前後までドロップしてしまっており、そこからスティーブンソンがダブルスティント、さらに最後は藤井がふたたび乗り込み追い上げたものの、最後は10位でチェッカーを受けることになった。

 地元でのレースでしっかりと完走することはできたが、2022年のような表彰台でのフィニッシュはならなかった。

 しかしD’station Racing、そして3人のドライバーは全力を尽くし地元戦を戦い抜いた。ある意味の達成感がレース後、チームを包んだ。

D'station Racing 2023 WEC世界耐久選手権第6戦富士 レースレポート
D’station Racing 2023 WEC世界耐久選手権第6戦富士 レースレポート

COMMENTS:

Driver:Satoshi HOSHINO
昨年の富士はペナルティで最後尾スタートから表彰台を獲得することができましたが、今年は予選から満足がいくアタックができ、自己最高位となる3番手に入ることができました。決勝では藤井選手が序盤すぐにトップに立ってくれて、リードを広げることができましたが、私に交代してからの2スティント目すぐに、LMP2車両との接触がありコースアウトした際にデブリを拾ってしまい、それを落とすのに苦労してしまいました。うまくスティントをこなすことができず、さらに体力的な衰えも感じつつも走り続けましたが、結果的に順位を落としてしまい不本意なレースになってしまいました。地元レースでたくさんのご声援をいただき、本当にありがとうございました。

Driver:Tomonobu FUJII
1年ぶりのホームレースとなりましたが、富士はクルマとの相性も良く、3回のフリープラクティスとも、ひさびさに上位を走ることができました。予選では星野選手が自己ベストとなる3番手と、素晴らしいタイムを記録してくれたので、本当に嬉しかったですね。決勝レースではスタートから第1スティントでリードを稼ぐことができ、その後も星野選手が第2スティントをこなしてくれました。結果的にレースは10位となりましたが、アベレージタイムの苦しさがありました。とはいえ、今シーズンのなかでのベストレースになったのではないでしょうか。次戦は最終戦バーレーンとなります。LM-GTE車両の長い歴史が終わる一戦となりますので、最後に良いレースをしたいですね。

Driver:Casper STEVENSON
僕たちにとっては、チームの地元レースですごく強力なパフォーマンスを示すことができたと思う。フリープラクティス1から3、そして予選までクルマにはすごくスピードがあり、良い走りをすることができた。さらに、藤井サンの素晴らしいファーストスティントのおかげで、リードも築くことができた。ただ残念ながらタイヤの消耗が激しく、レースを通じてマネージメントが本当に難しくて、順位を落とすことになってしまった。ファーストスティントまでのようなコンディションならば良かったんだけれどね。ダブルスティントを任せてもらったのは嬉しく思うよ。いずれにせよ、良い経験を積ませてもらったと思う。最終戦のバーレーンも楽しみにしているよ。

Team Director:Tom FERRIER
D’station Racingでのホームコースとなったが、苦しかった今シーズンの中では良いレースができたのではないだろうか。性能調整については、スパ、モンツァと同様苦しい状況となったため、昨年と比べるとスピード面では負けてしまっていたが、ドライバーたちはその状況のなかで頑張ってくれたと思う。またチームスタッフたちも良い仕事をしてくれたと思っているよ。しかし、残念ながら表彰台を獲得した昨年のようなレースにすることはできなかった。次戦バーレーンは、今シーズンの最後のレースとなるが、性能調整が改善することを祈りたいと思う。シーズンのラストレースで、良いリザルトで終えられるよう願っているよ。

Chief Engineer:Jonathan LYNN
富士でのホームレースをずっと楽しみにしていたんだ。イギリスから来たスタッフも早く来て、日本を楽しみながら迎えたレースウイークだった。クルマのセットアップについては昨年と同様、すごくバランスが良いものにできて、フリープラクティスでは常に速さをみせることができたと思う。レースでも序盤の2時間はリードを築くことができ、スピードをみせられたけれど、結果としては10位となってしまったのは残念なところだった。最終戦のバーレーンは8時間の長丁場だけど、クルマの相性はそこまで良いコースではない。とはいえ、チーム力を活かし、ベストなリザルトを残せるよう、約1ヶ月半の間に準備を進めていきたいと思っている。

D'station Racing 2023 WEC世界耐久選手権第6戦富士 レースレポート
D’station Racing 2023 WEC世界耐久選手権第6戦富士 レースレポート


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