坪井翔が得意の富士で大活躍。 Round6で優勝を飾り、ランキング首位へ。 サッシャ・フェネストラズもRound7で5位入賞。

 2025年全日本スーパーフォーミュラ選手権Round6・Round7が7月19日(土)・20日(日)に富士スピードウェイで行われた。

 前戦で今季初優勝を飾った坪井翔は、得意とする富士大会で躍進。Round6では僅差でポールポジションを逃すも、決勝で逆転して優勝。Round7はポールポジションから3位フィニッシュとなったが、ランキング首位に躍り出た。

 サッシャ・フェネストラズも課題の予選ペースを改善し、Round7では5位に入ってポイントをゲットした。

Rd.6 予選

天候:晴れ/気温:28℃/路面温度:38℃

 前戦のオートポリスから約2カ月のインターバルを経て開催された今大会。6月に行われた公式テストでのデータも参考にし、2台がトップを目指した。

 晴天のなかで行われた予選では、昨年富士で行われた3レース全てを制した坪井が速さを披露。Q1Aグループでトップタイムを記録し、流れ良くQ2に進み、1分22秒438を記録したが、ライバルに0.021秒及ばず2番手となった。

 一方のフェネストラズはQ1Bグループに出走した。予選ペースの改善を課題に掲げていたが、僅差でライバルに敗れグループ7番手。14番グリッドからポイント獲得を狙う。

Rd.6 決勝

天候:晴れ/気温:33℃/路面温度:49℃

 36周で争われたRound6の決勝レース。2番グリッドの坪井は、1周目からライバルと激しいポジション争いを展開。オーバーテイクシステムを作動させ、2周目に入るメインストレートでトップに躍り出た。

 その後も好ペースで周回を重ね、23周目にタイヤ交換を完了。一時ライバルに逆転されるも26周目に逆転し、今季2勝目となるトップチェッカーを受けた。

 一方、フェネストラズはスタートで順位を下げるも、終盤までコース上に留まる作戦でポジションアップを図り、13位でフィニッシュ。翌日のRound7で入賞を目指す。

坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S) 2025スーパーフォーミュラ第6戦&第7戦富士

Rd.7 予選

天候:晴れ/気温:30℃/路面温度:46℃

 気温30℃を超える暑さのなかで始まったRound7予選。前日に続いて連勝を狙う坪井だが、Q1Bグループでは予想外に苦戦を強いられ、5番手でQ2進出となった。限られた時間で細かなセッティング変更を行い、Q2では唯一1分22秒台に入るタイムを記録し、今シーズン初のポールポジションを獲得した。

 前日は予選で苦戦したフェネストラズだが、Q1Aグループではトップに0.08秒差に迫る3番手タイムでQ2進出。Q2でも力強い走りをみせ、8番グリッドを手にした。

Rd.7 決勝

天候:曇り/気温:31℃/路面温度:50℃

 全車に搭載されている計測器をレース前に急きょ交換することになり、当初の予定より42分遅れで始まった Round7 決勝(41周)。ポールポジションの坪井はスタートで2番手に下がるも、すぐに順位を取り戻しトップでレースを進めた。

 18周目にセーフティカーが導入されたタイミングでタイヤ交換を済ませたが、先にピットインしていたライバルに逆転され2番手に後退。レース再開後はトップを奪還するべく、オーバーテイクシステムを全て使い切るなど、ライバルたちと激しいバトルを見せたが、最終的に3位でチェッカーフラッグを受けた。

 フェネストラズは、途中のピットストップで順位を上げることに成功。順調なレース運びを披露し、最終的に5位入賞を果たした。

坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S) 2025スーパーフォーミュラ第6戦&第7戦富士
サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)
サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S) 2025スーパーフォーミュラ第6戦&第7戦富士

ドライバー 坪井翔

「Round6では1周目にオーバーテイクシステムを使って勝負に出たことで、すぐにトップに立つことができました。あそこがこのレースのターニングポイントでした。その後もレースペースは良く優勝できました」

「Round7の結果に関しては充分だと思っています。連勝できそうかなと感じていましたが、そんなに甘くはなかったです。10月の富士大会に向けて課題も見えたので、それも含めてしっかり準備をしていきたいです」

坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S) 2025スーパーフォーミュラ第6戦&第7戦富士

ドライバー サッシャ・フェネストラズ

「6月の公式テストで得られたデータや、僕のこれまでの経験も盛り込んだセッティングで今回は挑みました。予選に関してはRound7でQ2に進出できて、改善できた部分もあるけど、まだ充分ではないと感じています。そこは引き続き取り組んでいかないといけません」

「決勝ペースも今回は良かったですが、大会ごとで調子にバラつきがあるので、もっと安定して戦えるようにしたいです」

サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)
サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S) 2025スーパーフォーミュラ第6戦&第7戦富士

監督 舘信秀

「坪井に関してはRound6の優勝は、本当に完璧なレースでした。Round7は勝てなかったのは残念でしたけど、ライバルと素晴らしいバトルを見せてくれて、久しぶりに面白いレースだったと思います」

「今大会ではサッシャがRound7でポイントを獲ってくれたことが何より嬉しいです。良い兆しは見えていたのですが、Round6では後方でのレースになっていたので、坪井が好成績を残しても嬉しさと悔しさが半分ずつといった状況でした。2台揃ってポイントを獲れたのは良かったです」

「次戦も、たくさんの応援をよろしくお願いいたします」

舘信秀監督(VANTELIN TEAM TOM’S)
舘信秀監督(VANTELIN TEAM TOM’S) 2025スーパーフォーミュラ第6戦&第7戦富士

本日のレースクイーン

綾川ゆんまおあやかわゆんまお
2025年 / スーパー耐久
LOVEDRIVE RACING
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円