そして、今週末のスーパーフォーミュラのふたつ目の注目ポイントは、この第4戦からトヨタ、ホンダともに導入することになるシーズン2基目のニューエンジンの出来映えだ。金曜の練習走行ではまだまだその素性の比較はできなかったが、スーパーGTとも兼用する2リッター直列4気筒ターボのNRE(ニッポン・レース・エンジン)の開発競争は、ワンメイクや共通部品が多くなった今となっては国内モータースポーツの勢力図を左右する大きな要素。
これまでスーパーフォーミュラではトヨタ・エンジン勢が優勢で、ライバル陣営もそのエンジンパフォーマンスの高さを認めていたが、今季のバージョン2ではどれほどの進化を遂げているのか。TRDのエンジン担当、佐々木孝博エンジニアに聞いた。
「そんなに多くのアップデートはできませんでした」と、いきなり拍子抜けするように今回の改善点の少なさを認める佐々木エンジニア。「いろいろ最適化はしていますが、このスーパーフォーミュラはOTS(オーバーテイク・システム/燃料流量が20秒間、通常の90kg/hから100kg/hに増量して、約30馬力アップ)があるので信頼性の確保が難しく、入れたいタマは次回に見送りました」とのこと。
一方のホンダは、佐伯昌浩プロジェクトリーダーがシーズン前半の時点から「ピークパワー、最高速は(トヨタに)負けてない」と話しており、スーパGTでのバージョン2エンジンの開発の方向性からも、最高速に到達するまでの低中速域のピックアップやドライバビリティの改善を今回のバージョン2エンジンに施してきているようだ。
やや平行線気味のトヨタと、アップデート版を持ち込んだホンダの両エンジンの対決は、この第4戦もてぎだけでなく、後半戦のスーパーフォーミュラのゆくえを占う意味でも見逃せないポイントとなる。
