阪口と同じく会見に登場したディルマンは、今大会、ピエトロ・フィッティパルディの代役としてUOMO SUNOCO TEAM LEMANSから参戦。第3戦SUGOについても、代役参戦が決定している。
ディルマンは29歳のフランス人ドライバーで、これまでGP2やドイツF3フォーミュラV8 3.5に参戦。2018年はWEC世界耐久選手権へ参戦し、開幕戦スパ・フランコルシャン6時間レースでは4位入賞に貢献した。日本でのレースエントリーは今回は初。もちろん、スーパーフォーミュラへも初参戦だ。
金曜日が初スーパーフォーミュラマシン、初オートポリス走行となったディルマンは、来日する前にシュミレーターによる事前準備を行ってきたという。
「ただ、ヨーロッパのシュミレーターなので、クルマは別のものだった。F2のクルマでこのサーキットに慣れることを第一の課題として準備したんだ」
ヨコハマタイヤに関してのインプレッションについては、「ソフトはかなりいいね。ミディアムに関しては、今日のフリー走行でやっと履いて走れたばかりなので、まだ慣れていない。ただ、予選Q1を突破するにはまだ課題があると思う」と評している。
そんなディルマン、実は「ずっと日本で走りたいと思っていた」という。
「けれど、なかなかそのチャンスがなかった。今回、たまたまUOMO SUNOCO TEAM LEMANSに声をかけてもらって感謝しているよ」
「日本で走ることを誇りに思う。日本にはスーパーフォーミュラやスーパーGTという、ヨーロッパでも知られているすばらしいシリーズがある。これらはヨーロッパにはないシリーズだ。タイヤも、ドライバーもすばらしいと思っている」
スーパーフォーミュラの印象については、「評判のレースシリーズだよね」とディルマン。マシンやコースを知り尽くした日本人ドライバーたちに交じっての初参戦という状況ながら、「この機会をとおしてこれから日本で走りたいと思っている。ベストを尽くしたい」と意気込んだ。
「スーパーフォーミュラは評判のレースシリーズなんだ。ハイレベルなドライバーが大勢いる。もちろん、僕にとっては初参戦なので、当然、難しいとは思っているけれどね」
「このサーキットではスーパーGTやスーパーフォーミュラが開催されていて、日本人ドライバーは慣れている。そのなかでベストを尽くさないといけない。日本人ドライバーが(スペインの)バルセロナや(ハンガリーの)ブダペストで突然走る感覚みたいなものさ。けれど、時間がないなかでも最善を尽くすよ」
