普通、フォーミュラのバトルでお互いが当たってしまうと、アーム類が曲がってしまったりフロントウイングが破損したり、ダメージが大きい。ところが広大は、自分だけでなく相手のマシンにもダメージを与えず、ギリギリの見極めを高速バトル中にしている。おおよそ常人では考えられない見切りの良さだ。

 他にも国本雄資(P.MU / CERUMO·INGING)と松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)のバトルも素晴らしく、SUGO戦はとても見応えのあるレースとなった。トップフォーミュラで、これほどたくさんのオーバーテイク、そして見事なレースを見られることは稀なことだと思う。

 今回はレース中のクラッシュで出たセーフティカー導入のタイミングが悪く、本来上位で速く走っていたドライバーが表彰台に乗ることはなかった。僕個人的には、SUGOは可夢偉のレースだったと思っている。それほど、SUGOの可夢偉は少々のトラブルでも揺るがないほどの速さを見せていた。

 そして、野尻も平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)も素晴らしい速さを見せていた。その速かったドライバー達が、誰もポディウムに現れなかったことは残念で仕方ない。

 もちろん、勝った山本尚貴(TEAM MUGEN)も頑張った。ただ、レースなのだから、速く走ったドライバーが勝つべきだし、祝福されるべきだと思う。凄いレースだったのに、セーフティカーで分かれた結果だけが残念に思えたレースだった。

松下信治(左)と順位を争う国本雄資(右)
塚越広大(左)vs関口雄飛(右)

本日のレースクイーン

RiOりお
2025年 / スーパー耐久
raffinee μ's
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円