バトルが多く、順位変動が激しくなった決勝。その背景にはこの週末の富士の天候が大きく関係したと考えられる。金曜走行、そして土曜予選とほぼすべてウエットコンディションで、日曜日は一転、ドライコンディション。決勝日の午前のフリー走行ではじめてまともにドライタイヤを装着したマシンがほとんどの状況で、そのフリー走行の30分はミディアムとソフトのタイヤ評価がメインのメニューとなるため、セットアップはほとんどのチームが微調整しか行えなかった。

 そのため、決勝レースはほぼファクトリーからの持ち込みセットアップの状態で戦う状況となり、路面コンディションに合ったクルマ、合わなかったクルマが大きく分かれる結果となったようだ。

「ペースが違って、(国本雄資に)なかなか付いていけなかった」と話すのは、3位の国本よりも1周早めにピットインした平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。序盤は国本と僅差だったものの序々に離され、最後は35秒差で表彰台を逃す4位。

「セクター3が厳しかった。セットアップは昨日の予選で走ったままで、そのベースは冬のテストのセット。決勝は辛かったです」とレースを振り返る平川。

 レースのベストタイムを見てもキャシディと石浦の2台のみが1分25秒台のタイムをマークしており、その時の前後状況も関係しているが、この2台のペースが飛び抜けて速かった。一方、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)が「謎です。原因が分からない」と話すように、決勝のペースでトップから1.5秒もベストタイムが離れるクルマもあり、予選と決勝のコンディション変更によるラップタイムの差が、順位変動、オーバーテイクの多さや混戦を作り出す要因となったようだ。

原因不明の決勝ペースとなった可夢偉。ドライバーによっていつも以上にラップタイムに差が出る展開に

■ホンダの最上位が8位の山本尚貴。エンジンの差はあったのか

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