
■山本尚貴選手コメント
エンジンは前回までの仕様に較べると力強さが増していましたが、決して順調とは言えない週末でした。それでもQ1、Q2は、そこそこ行けたもののQ3はぼくが失敗したこともあって、8番手という情けない順位で終わってしまいました。
ただ、決勝に向けてはチームがマシンを良い状態まで仕上げてくれましたし、スタートは自分でもビックリするくらい良くて、結果を出せるところでした。でも前のクルマを抜こうとインに行って、アウトへ切り返したらステアリングのスイッチに触れてしまって失速して、すぐに解除したんですが前のクルマに近づきすぎていてブレーキングでダウンフォースが抜け、コントロールできなくなってコースオフしてしまいました。自分でふがいないことをしてしまいました。
それで最後尾まで落ちましたけど、自分の力で抜きもしましたし、戦略的にもうまくいったし、ピットストップでチームのみんなが頑張ってくれて順位を上げられました。―旦最後尾まで下がったことを考えると8位まで挽回してポイントを1点取れたのは不幸中の幸いでした。みんなに取らせてもらった1点だと思います。
次の岡山国際サーキットは、ぼくもチームも得意としているサーキットなので勝ちに行きます。13年にチャンピオンになったときも、もてぎで獲った1点が最後に利いたので、そうなることを願いながら残りシーズン、着実にポイントを取って最後の鈴鹿でチャンピオンが取れるように頑張ります。

■手塚長孝監督コメント
持ち込みの状態ではエンジンのドライバビリティもシャシーの操縦性もベストな状態ではなかったので、少しずつ改善して予選はまずまずの感触で迎えられましたが、我々が得意な鈴鹿のような速さを出すことはできませんでした。予選8位は残念ですが上位は狙える位置だと皆を信じていました。
決勝に関しては朝、ロングランをきっちりして駄目なところを出してもらい、修正してセッティングをまとめることができました。スタートで最後尾まで落ちてしまいましたが、抜きづらいサーキットで山本が1台ずつよく前に出てくれて、チームもミスなく完璧なピット作業をして1ポイントを取りました。
最後尾に落ちた事は予想外でしたが、「闘った感、頑張った感」はありましたね!チームカはそれなりに発揮できたと思います。蒸し暑い中で最後まで走りきった山本も本当に頑張りました。
残りのシーズンに向けては、ついにランキングトップの座からは陥落してしまいましたが、点差は僅かなので、ガッカリしている場合ではなくて、岡山、SUGO、鈴鹿と得意なサーキットでポイントを稼いでタイトルを目指します。
関係協力会社やファンの皆さん、今後とも協力や応援をよろしくお願いいたします。
