関口雄飛は残り時間9分10秒あたりからアタックに突入しましたが、いまひとつマシンが決まらず、1分28秒669で11番手。ピットに戻ってセットアップを変更し、チェッカー寸前に1分28秒168を刻み、12番手で予選Q2へと進出することができました。
予選Q2では1分26秒330のタイムをマークして5番手と、セッティング変更も功を奏し、徐々に関口雄飛本来の調子を取り戻してきました。
そして迎えた予選Q3、フリー走行から好タイムをマークしていた小林可夢偉選手が残り46秒で1分24秒466という圧倒的なタイムでタイミングチャートのトップに出ましたが、チェッカーラップで関口雄飛が1分24秒446をマークし、大逆転でポールポジションを獲得しました。
予選後の記者会見では小林可夢偉選手が「自分のアタックはQ2、Q3とも完璧でした。ただ、Q2からQ3にかけて、雄飛が素晴らしい走りでタイムアップしてきた。ポールを獲れなかったのは、ヤツが速すぎただけです」と関口雄飛の走りを賞賛しました。
日曜日、決勝当日は朝から激しい雨が降り続け、午前8時の時点で決勝スタート時刻が10分間早められ、レース距離も68周から54周に短縮されることが発表されました。
しかしさらに状況が悪化したため、最終的に決勝レースは予定より1時間遅れの14時55分スタートとなりました。
激しい雨のため、決勝はセーフティカースタートとなり、7周目の途中、15時13分に赤旗中断。各車メインストレートのグリッドに戻ってマシンを止め、レース再開を待つこととなりました。このまま中断されてもおかしくない状況の中、約30分後に、16時10分からのレース再開と、51分43秒というレース制限時間が発表されました。
16時10分、再び関口雄飛を先頭に、セーフティカースタートで8周目からレースが再開され、12周目にフラッシュライトが消灯、13周目から本格的にレース再開となりました。
巧みなスタートを切ってトップを維持する関口雄飛に、後方からオーバーテイクボタンを作動させながら小林可夢偉選手が迫ります。各コーナーで激しい攻防戦を繰り返しながら、ダブルヘアピンふたつ目の立ち上がりで関口雄飛のリヤに小林可夢偉選手のマシンが軽く接触し、続くマイクナイトコーナー手前で小林可夢偉選手に先行を許してしまいました。