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投稿日: 2018.09.25 13:13
更新日: 2018.09.25 13:34

関口雄飛 2018スーパーフォーミュラ第6戦岡山 レースレポート

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スーパーフォーミュラ | 関口雄飛 2018スーパーフォーミュラ第6戦岡山 レースレポート

 レースはその後、小林可夢偉選手が素晴らしいペースでリードを広げ、17周目終了時には7秒以上のリードを奪われてしまいますが、タイヤマネージメントに徹した関口雄飛はそのあたりから追い上げを開始し、着実にその差を縮め始めます。

 何も起こらなければレース後半には勝負のチャンスがある計算でしたが、予想外に早くチャンスが訪れました。

 23周目に2台のマシンが接触し、コースアウトした車両の回収のためにセーフティカーが導入されたのです。これで一気に差がつまり、関口雄飛は意識を集中しながらレース再開
のチャンスを待ちました。

 27周目レース再開。逃げる小林可夢偉選手にプレッシャーをかけ続ける関口雄飛。そしてその周のダブルヘアピンひとつ目で小林可夢偉選手がオーバーランしてしまい、関口雄飛が再びトップに浮上します。

 今度は逃げる関口雄飛を小林可夢偉選手が追う状況となり、息をつかせぬバトルが随所で繰り広げられましたが、まさに小林可夢偉選手が関口雄飛のインに飛び込むかというタイミングで、32周目にコースアウトしたマシンによりセーフティカーが導入されました。

 レースは残り時間が5分を切っていたため、セーフティカー先導のままチェッカーとなり、関口雄飛が今季初優勝を飾りました。チームメイトの平川亮選手も3位表彰台を獲得し、ITOCHU ENEX TEAM IMPULにとっては嬉しい1-3フィニッシュとなりました。

 残念ながらレース走行距離が規定周回数の75%に満たなかった為、今回の獲得ポイントは1/2となりました。その結果、関口雄飛は17ポイント獲得でシリーズランキング4位に浮上し、逆転チャンピオン獲得の可能性に賭けて、シリーズ最終戦に臨むこととなりました。

表彰台に立つ関口雄飛

■関口雄飛のコメント

「今回は本当にタフな週末でした。結果的にポールポジション獲得、そして優勝を飾ることができました。僕を勝たせてくれたチームに心から感謝しています。予選Q1ではマシンのバランスが厳しくてタイム的にも大きな差をつけられてしまい、Q2に向けて大幅にセットアップを変更したらいい方向に進み、Q3に向けてさらにセットアップを変更したら、さらにいい方向に進みましたし、自分のアタックも良かったのでポールポジションを獲得できました」

「予選Q2では2周目と3周目にアタックしたのですが、3周目の最後のほうでタイヤがタレてしまうことがわかったので、予選Q3ではそのあたりを走りでアジャストして、2周目のアタックでは全力の90%、3周目を100%で行きました」

「帳尻を合わせたというか、2周目のアタックは少しだけマージンを残して、3周目には2回オーバーテイクボタンを押してプッシュしました。ボタンを押す位置は、チームメイトとQ3事前に試して、やはりトヨタが推奨してくれた位置で推したほうが良いことがわかっていたので、その通りに押しました。最終コーナーで押して、2コーナー立ち上がりで押しました」

「とにかく今シーズン、速さはあっても不運によって獲得できるはずのポイントを失ってきているので、ポールポジション獲得での1ポイントはとても嬉しかったですし、自分でもいい仕事ができたと満足した予選でした」

「決勝レースは、誰にとっても難しいコンディションのレースでした。最後までミスなく走ることは不可能なほど、目まぐるしく状況が変わりました。レース再開の直後は可夢偉選手が凄く速くて、ちょっと厳しい展開でしたが、それでも彼のタイヤがタレてきたので追いつき始めたら、セーフティカーが出ました」

「その後、彼がミスをしたのでトップに立ったのですが、僕も第2コーナーでアクセルを早く開けすぎてしまうミスをして、コースオフしそうになって追いつかれて、ラストはセーフティカーのおかげで助かったという気分でした。ここまで苦しい流れでしたが、優勝できたことでまだチャンピオンの可能性は残されています、最後まで諦めずに頑張りますので、応援宜しくお願いします」

レース後小林可夢偉と会話をする関口雄飛


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