■ニック・キャシディ(KONDO RACING)/決勝 2位

「ヤマモト選手におめでとうと言いたい。ヤマモト選手はとてもすばらしかったと思うし、ヤマモト選手は僕がF3のころから、そのすばらしい走りを見ていたドライバーだ。すばらしいライバルであるということを、もちろんわかっていながらリスペクトをもって戦っていたよ。残念ながら僕はタイトルを獲得できなかったけどね」

「金曜日の会見でも言ったけれど、ベストを尽くしたいというのが週末に向けた僕たちの目標だった。チームは本当に頑張ってくれたし、すべてを出し切ることができたと思っている。予選でもベストを尽くせたし、レースでも頑張った。チームのみんなを誇りに思ってるよ」

「(ミディアムタイヤでスタートするというのは)自分で決めたよ。エンジニアは『絶対にだめだ、ソフトタイヤでスタートしよう』と言っていた。その気持ちはわかったけれど、朝のフリー走行ではソフト、ミディアムタイヤともに調子がよかったんだ。絶対いけるから、僕を信じてミディアムタイヤでスタートさせて、とお願いした。たぶんほかの人がソフトタイヤで走るのと同じラップタイムで行けるからってね」

「一番心配していたのは、後方グリッドでミディアムタイヤを履いてスタートしたドライバーがいたときのことだね。ソフトタイヤに履き替えたとき、ポジションによっては混戦してしまう。僕の戦略が失敗することが心配だったんだ。だから、常に無線でほかに誰か(ミディアムタイヤを)履いていないか、確認していたよ。運よく最初の20ラップはかなりうまくいったと思う」

「今回のレースで勝つにはトラックポジションが非常に重要だった。早くピットに入ってもヤマモト選手の前に出ることはできなかったかもしれない。というのも、ストレートでは7km/hの差が出てしまう。それを乗り越えることができなかったのは最初からわかっていたからね」

「(35周目にS字で挙動を乱したことについて)(ジェームス・)ロシターがコースアウトしたのを映像で確認していたんだけど、S字でマシンのコントロールを失ってしまった。トラック上に路面に滑りやすい何かがあったように感じたね。そのあと、タイヤをきれいにするのにしばらく時間がかかってしまったんだ」

ランキングトップで鈴鹿に乗り込むも、タイトルを逃したキャシディ。悔しさをにじませつつも山本を称えた
ランキングトップで鈴鹿に乗り込むも、タイトルを逃したキャシディ。悔しさをにじませつつも山本を称えた

■山下健太(KONDO RACING)/決勝 3位

「まずは山本選手、おめでとうございます。(山本選手は)お酒がだめなのに、かけてしまってすみませんでした……(汗)。今日の僕のレースはチャンピオン争いとは関係ありませんでしたが、スタートでは山本選手の前に出るのが僕の仕事でした。けれど、山本選手は僕を近づけさせないくらいスタートが速く、僕はポジションキープすることになってしまいました」

「山本選手に絶対についていく、と思って走っていましたが、自分のペースが悪くついていけませんでした。ソフトタイヤがタレてしまってミディアムタイヤで長く走ることになりましたが、ミディアムのペースもよくなく、自分としてはあまりいいレースではなかったです。ただ、(スーパーフォーミュラでの)表彰台獲得は初めてだったので、最低限、それはよかったと思っています。でも、満足できるレースではありませんでしたね」

2018スーパーフォーミュラ最終戦鈴鹿決勝
山下健太(KONDO RACING)

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