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投稿日: 2021.08.29 22:00
更新日: 2021.08.29 22:04

トヨタ 2021スーパーフォーミュラ第5戦もてぎ レースレポート

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スーパーフォーミュラ | トヨタ 2021スーパーフォーミュラ第5戦もてぎ レースレポート

決勝

 29日(日)、空にはやや雲がかかり、暑さは若干和らいだ気温31度、路面温度36度というコンディションで午後2時、35周で争われる決勝レースのスタートが切られました。最前列2番手スタートの関口が順当なスタートを切ったその後方では、5番手グリッドの平川が抜群のダッシュを決め3番手に並びかけましたが、逆転には至らず、それでも4番手へひとつポジションアップ。

 中団グループでは、9番手スタートの山下がV字コーナーで他車と接触し、それを避けようとした中団グループ以下で混乱が発生し、巻き込まれた大嶋がここで無念のリタイアとなってしまいました。この混乱によりセーフティカーが導入され、5周目からレースが再開。再スタート後も各車大きな順位変動はなく、関口が2番手、平川が4番手、阪口が6番手で上位を追う展開となりました。

 レース中に義務づけられているタイヤ交換が可能となる10周を終えたところで、2番手走行中の関口が先陣を切ってピットイン。首位を行くライバルとの差を詰める作戦に出ましたが、翌周に首位車両もピットへ向かい、2台の順位は変わらず。

 首位と2番手関口の2台がピットインしたことで、2番手へと浮上した平川はピットインを遅らせ、15周目に前車がピットインしたことで首位へ。これで前が空いた平川は16周目に自己ベストタイムを更新するなどペースを上げ、先にピットインしている実質上位勢との、見えない戦いを繰り広げることとなりました。

 レースは折り返しを過ぎ、残り10周を切った26周終了時に平川がピットイン。平川は4番手でコースに復帰しました。交換したばかりの新しいタイヤの優位性を活かして平川は前との差を詰めていき、再三にわたる激しいプッシュを見せ、闘志溢れるバトルは観客を沸かせましたが、逆転には至らず。

 また、2番手で首位を追い続けていた関口も、最終ラップに入ると、残っていたオーバーテイクシステムをすべて放出しての猛烈な追い上げ。2秒以上あった差を1秒まで詰めましたが追撃もそこまで。関口は2位でチェッカーを受け、前戦SUGOに続く2戦連続の表彰台を獲得。ランキングで3位に浮上し、逆転タイトルへの望みを残すこととなりました。

 追い上げのバトルで魅せた平川は惜しくも表彰台を逃す4位。阪口が5位と健闘。降格により14番手と後方グリッドスタートから追い上げた宮田が8位。宮田と激しいバトルを繰り広げた坪井が9位でフィニッシュし、ポイント獲得を果たしました。

2021スーパーフォーミュラ第5戦もてぎ 平川亮(carenex TEAM IMPUL)
2021スーパーフォーミュラ第5戦もてぎ 平川亮(carenex TEAM IMPUL)

carenex TEAM IMPUL 19号車ドライバー 関口雄飛

「スタートから(逆転を)狙っていたんですが、うまくいきませんでした。その後はコース上でのオーバーテイクは難しいとは分かっていたんですが、予想どおりの結果になりました。決勝日のフリー走行と直前のウォームアップでは、満タン、中古タイヤにもかかわらずすごく良いタイムが出たので、もしスタートで前に行けなくても、作戦でアンダーカットやオーバーカットを狙えるのではないかと思っていたのですが、実際に走ってみたら野尻選手が速すぎました」

「最後は、経験的に抜くのが難しいのは分かっていましたが、レースは最後まで何があるか分からないので、オーバーテイクシステムを使い切り、全力を尽くしました。今回の2位という結果は、出し切った結果なので満足していますし、次戦もまたもてぎなので、野尻選手に追いつけるようにしっかり準備して、優勝目指して頑張ります」

2021スーパーフォーミュラ第5戦もてぎ 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)
2021スーパーフォーミュラ第5戦もてぎ 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)


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