■大津弘樹選手[Red Bull MUGEN Team Goh]
【今回の成績:優勝】
「予選では僕だけがスリックを履いてポールポジションを獲得できたので、言ってみればラッキーな部分もありました。でも決勝はしっかりと戦い抜いて1位になれて、本当に最高な一日になりました。フォーミュラで勝てたのは全日本F3以来なので、とにかく嬉しさがあふれ出ました。チームがホームストレートを通るたびに、周りの状況を的確に教えてくれたり、落ち着いて頑張れと無線で声をかけてくれて、そのおかげで最後まで冷静に走り切ることができました」
■野尻智紀選手[TEAM MUGEN]
【今回の成績:5位(シリーズチャンピオン確定)】
「カートの頃から自分のことを振り返ると、僕はあまりいい走りをすることが少なく、自分に対して劣等感みたいなものを感じていたんです。それを、チームの皆が僕を盛り立ててくれて、皆に助けてもらいながらここまでたどり着くことができました。今週は緊張で全く寝られなかったりして、チャンピオン争いというのはこれほどのものなんだと身にしみて感じて、だからこそ過去チャンピオン争いをしてきた人たちの凄さも実感しました。ここからさらに僕が速くなる、強くなるステップにつなげられるようにこのタイトルを活かせたらと思います。
■高口紀貴 [横浜ゴム MST 開発部 技術開発2グループ]
「ツインリンクもてぎは、ブレーキに対して非常に厳しいコース特性を持っていますが、タイヤに対しては特に厳しいわけではないサーキットです。例年通りの夏の大会に加え今シーズンは秋の大会も開催され、気温が下がればコンディションによってはコースレコードを更新する可能性は十分にあると考えていました。普通にスリックタイヤで走れるドライコンディションだったQ1で、野尻選手が見事に自信のコースレコードをブレイクしてくれましたね」
「いっぽう、Q2、Q3に関してはタイヤ選択が分かれる形になりましたが、あのセッションは、単純に、ウエットタイヤを履いた方が、あるいはスリックタイヤを履いた方が正解だったという話ではないと考えています。現在スーパーフォーミュラに供給しているタイヤは、ソフト方向のタイヤとはいえ温まる特性としてはシビアなタイヤなので、クルマ側でしっかりとタイヤを温められるセッティングにしていないと十分にウォームアップはできません。戦略が分かれた背景には、そういった各車のセットアップの違いも影響していたのではないでしょうか」
「このレースでシリーズチャンピオンを決めた野尻選手ですが、スタートで全車が履いたウエットタイヤはあのコンディションではそれほど長くはもたないだろうと思っていたので、どこまで引っ張れるかということも考えながら、マネージメントしていた結果の序盤のポジションダウンだったのだろうと考えています。今シーズン全体的にタイヤのマネージメントが素晴らしかったです」
「いよいよ今シーズンのスーパーフォーミュラも最終戦を残すのみとなりました。シリーズ争いには決着がつきましたが、シーズン最後のレースをいい形で締めくくるべく、どのドライバーも全力の戦いを見せてくれると思います。最後まで魅力的な戦いを足元から支えられるようサポートしていきたいと思います」
・横浜ゴムモータースポーツWEBSITE:https://www.y-yokohama.com/cp/motorsports/
・横浜ゴムモータースポーツFacebook:https://www.facebook.com/YRCmotorsports
