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投稿日: 2023.04.10 11:25
更新日: 2023.04.10 11:43

TOYOTA GAZOO Racing 2023スーパーフォーミュラ第1戦&第2戦富士 レースレポート

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スーパーフォーミュラ | TOYOTA GAZOO Racing 2023スーパーフォーミュラ第1戦&第2戦富士 レースレポート

 9日(日)は朝から雲ひとつない快晴に恵まれ、気温10度、路面温度20度のコンディションのなか、午前9時より、ノックアウト方式で予選が行われました。Q1は2グループに分けて10分間ずつ実施されました。A組では宮田がトップを争い2番手。山下が3番手、坪井が4番手と好タイムをマークしました。平川はややタイムが伸び悩んだものの6番手でQ2へと進出。国本が8番手、大嶋は9番手でQ1敗退となりました。

 B組では阪口が2番手タイムをマーク。小林も最後に5番手に飛びこみQ2へと進出。関口が8番手、小高は9番手、アレジは10番手に終わりました。

 Q2はやや短い7分間で実施されました。各車最後のチェッカーラップでタイムを塗り替えていくなか、宮田が2番手タイム。宮田は第1戦に続き2戦連続、昨年からは4戦連続での2番手グリッドとなりました。

 坪井が5番手、山下が6番手、平川が7番手、阪口が8番手。小林はアタック時に他の車両に引っかかり、11番手に終わりました。

第2戦で3位表彰台を獲得した山下健太(KONDO RACING) 2023スーパーフォーミュラ第1戦&第2戦富士
第2戦で3位表彰台を獲得した山下健太(KONDO RACING) 2023スーパーフォーミュラ第1戦&第2戦富士

■第2戦決勝

 予選後、関口はエンジンを交換したため10グリッド降格、アレジも前戦でのペナルティにより4グリッド降格とされ、2台は最後尾に並んでのスタートとなりました。また、国本もスタート直前にトラブルに見舞われ、グリッドにつけずピットスタートを余儀なくされました。

 午後2時半、好天の下、気温は13度ながら強い日差しで路面温度が32度まで上昇するなかで、41周で争われる第2戦決勝レースのスタートが切られました。

 最前列2番手スタートの宮田は、抜群のスタートダッシュを決めた3番手グリッドの大湯都史樹(ホンダ)にかわされ3番手に後退。5,6番手スタートの坪井と山下は4番手スタートのローソンをかわし、ひとつずつ順位を上げました。2周目には坪井が宮田をパスし、3番手に浮上。その後方では、宮田と山下が周回毎に順位を入れ替える激しい4番手争いを展開しました。
一方、7番手をキープしていた平川は、スタート前のグリッド上で規定違反の操作をしたとして10秒間ピットストップのペナルティを科され、20番手へ後退となってしまいました。

 8周目、TGRコーナーでアレジが太田格之進(ホンダ)と接触しスピン。コース上に停まってしまったため、セーフティカーが導入されました。このセーフティカー走行中に、タイヤ交換義務を消化できる10周目を迎えたため、平川を除く全車が一斉にピットイン。

 ピット未消化の平川を先頭に、坪井が4番手、山下5番手、宮田6番手、小林11番手、阪口12番手というオーダーで、13周目に再スタートが切られました。
首位に立った平川は、義務づけられているタイヤ交換ピットまでに、後続との差をなるべく広げるべく逃げる作戦を選択。

 後方では、事実上の3番手につける坪井が、14周目のストレートで大湯をパスし、実質2>番手へと浮上。また、大湯、山下、ローソン、宮田による激しい表彰台争いとなりました。

25周目、山下は大湯をパスし、実質4番手に浮上。前を行くローソンは、セーフティカー中の手順違反で結果に5秒加算のペナルティを科されることとなり、これを追う山下と宮田は、ローソンとの差を5秒以内に詰めてフィニッシュすることが目標となりました。

 ローソンは前を行く坪井に猛追を見せるも、坪井も素晴らしい走りで実質2番手を堅守。39周を終えたところで、首位を走っていた平川がタイヤ交換のためピットイン。どの順位でコースに戻るかに注目が集まりましたが、コースへ戻った平川は、右リアタイヤの締め付けが甘く、無念のリタイア。

第2戦で2位表彰台を獲得した坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING) 2023スーパーフォーミュラ第1戦&第2戦富士
第2戦で2位表彰台を獲得した坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING) 2023スーパーフォーミュラ第1戦&第2戦富士

 平川のピットインにより2番手に浮上した坪井は、ポジションを守り切ってチェッカー。山下はローソンの1秒ほど後方、宮田もそこから0.6秒ほどの差でチェッカーを受け、ローソンのペナルティにより山下が3位、宮田が4位となりました。

 前日の第1戦ではスタート早々にリタイアとなった坪井と山下でしたが、坪井は昨年の第6戦富士以来、山下は2020年開幕戦もてぎ以来3年ぶりの表彰台獲得を果たしました。宮田は惜しくも表彰台を逃すも4位に入り、ランキングではトヨタ勢最上位の3位につけています。

 小林が6位でポイントを獲得。阪口は8位でチェッカーを受けるも、セーフティカー中の違反で5秒加算となり、それでも10位でポイント獲得を果たしました。

■第2戦後コメント

●P.MU/CERUMO・INGING 38号車 坪井翔

「昨日は悔しいレースで、車も壊れてしまったのですが、チームが昨日夜遅くまで車を直してくれたおかげで、今日は予選から万全な状態で臨むことができ、良いパフォーマンスを発揮できたと思いますし、チームに本当に感謝しています」

「最後は結構きつかったですが、2位でフィニッシュでき、ひとまず昨日の借りは返せたかなと思います。僕にとっては今日が開幕戦みたいなもので、情報量も少なく、2位フィニッシュできたとは言え、まだまだペースは足りないし、優勝できていないので、今日のデータを元に、次戦鈴鹿に向けてしっかりとアジャストして、ポール・トゥ・ウィンできるようにチーム皆で頑張っていきます」

●KONDO RACING 3号車 山下健太

「このクルマ(SF23)になって、昨日まで10周ぐらいしか走れていなかったんですが、今日はロングをちゃんと走りきれて、順位も表彰台ということで良かったなと思います」

「今年は最初に怪我をして乗れない時期があってなかなか辛かったですし、今回のレ-スも怪我明けで、体力的にちょっときついところはありましたが、ここまで色んな方に支えて貰ってここまで来られて、本当に感謝しています。シリーズもこの後続いていくので、次の鈴鹿も優勝目指し、チャンピオン目指して頑張っていきたいと思います」


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