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投稿日: 2023.04.24 10:55
更新日: 2023.04.24 13:17

TGM Grand Prix スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 レースレポート

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スーパーフォーミュラ | TGM Grand Prix スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 レースレポート

2023 SUPER FORMULA Round 3
鈴鹿サーキット (5.807km)
2023年4月22日/23日

・53号車、ポールスタートの大湯都史樹選手は、後方から接触されたことにより無念のリタイア
・55号車のブリュックバシェ選手、スタートから8番手アップで9位フィニッシュ、2ポイント獲得

第3戦 4月22日(土)〜23日(日)

カーナンバー ドライバー 予選(4/22) 決勝(4/23) ポイント
#53 大湯都史樹 P1 1’35.792 DNS 3
#55 ジェム・ブリュックバシェ P17 1’38.176 P9 2

 4月22日/23日、2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権の第3戦が鈴鹿サーキットで開催され、TGM Grand Prix(ティージーエムグランプリ、以下、TGM GP)の55号車をドライブするジェム・ブリュックバシェ選手はスタートから8番手アップの9位でフィニッシュ、富士開幕大会での第1戦に続き2ポイントを獲得しました。

 一方、予選で際立つ速さを披露したポールシッターのTGM GP 53号車、大湯都史樹選手は、富士での2レースと同様にスタートで好ダッシュを決めてオープニングラップを制し、その後もファーストスティントの19周回にわたりトップを守りましたが、タイヤ交換後のアウトラップ、S字で後方から接触されたことにより無念のリタイアとなりました。なお、大湯選手はポールポジション獲得により、今大会で3ポイントを獲得しています。

 第3戦鈴鹿大会終了時点で、大湯選手は8ポイント、ブリュックバシェ選手は5ポイント、チームは9ポイントを獲得しています。

2023スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 大湯都史樹(TGM Grand Prix)
2023スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 大湯都史樹(TGM Grand Prix)

■53号車ドライバー 大湯都史樹選手のコメント

「予選については、ライバルチームとの比較では、まだ細かいところで課題が残っている部分もありますが、チームとして今できる最大限のマシンを用意してくれて、FPの間にも細かく改善を重ねてもらったことで、FP1からQ1とトップタイムを出し続けることができ、また、Q2もポールポジション獲得、という結果につながったと思います。このチームでトップ争いができることを証明できたと思いますし、また、僕も、チームの頑張りに対して、100%の力を出し切ることができました」

「決勝は、スタートから第1スティントを通して、やれること、やるべきことを完璧にこなしました。前回の富士からレースペースがちょっと遅いという課題があったのですが、徐々に改善されてきていたなかで、作戦としては20周くらい引っ張ることを選択し、そこまではポジティブだったと思います。ただ、タイヤ交換をしてピットアウトしてから、S字であてられてしまいリタイアとなりました。メカ、エンジニア、チームマネージャー、その他チームメンバー全員が最大限の力で用意してくれた中でのレースだったので、ひじょうに残念ではありますが、これもレースで、不運としかいいようがありません。しっかり切り替えて、圧倒的な強さを目指し、次頑張っていくしかありません」

2023スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 大湯都史樹(TGM Grand Prix)
2023スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 大湯都史樹(TGM Grand Prix)

■53号車エンジニア 上城直也のコメント

「鈴鹿テストと開幕富士大会を振り返り、両方の良いところを盛り込んだものを持ち込んだつもりだったのですが、大きく変更した部分もあり、少しはずし気味なセットアップだったので、FP1の序盤はきつかったです。エンジニアリングの方でデータをみながらアジャストしていき、最終的にはうまくクルマをまとめられてトップタイムを出せました。ただ、大湯選手からは細かい部分で直したいという意見を色々もらったので、予選に向けて修正したところ、しっかりタイムを出してくれてポールポジションを獲得できました。大湯選手からは、予選のクルマは85点を言われまして、まだまだ課題はあるのですが、クルマの出来の100%以上をしっかり出しきってくれるドライバーだという点で、チームとしては心強さを感じています」

「レースはポールポジションで1番前からのスタートでしたが、大湯選手のスタートは富士の2戦でもピカイチで、今回もしっかりトップでいってくれて、最初はギャップ2秒くらいあけることができました。その後周回を重ねながらタイヤが徐々に厳しくなり、少しずつ詰められ始める中、後ろを走っていた坪井選手とリアム選手はミニマムでピットに入りましたが、事前のFPでタイヤが後半きつくなることはわかっていたので、少し引張り方向の戦略にして、最後、軽い状態にフレッシュタイヤで勝負をかけようという戦略でいきました。20周目を前にピットインし、アウトしたところで坪井選手とリアム選手には行かれてしまいましたが、野尻選手の前に出られて、おさえられれば、勝負ができるだろうと踏んでいたのですが、アウトラップのS字で追突されてレースが終わってしまいました」

「今大会は予選も良かったですし、レースペースにまだ課題は残っていますが、ずるずる落ちていくようなこともなく、しっかり戦えそうだという雰囲気は出てきたので、この後できるだけ早いタイミングで再びポールを獲って、優勝したいと思っています」

■55号車ドライバー ジェム・ブリュックバシェ選手のコメント

「今週末は良い出来だったと思います。富士の開幕大会から多くを改善できましたし、予選の一発も、レースのペースについても良かったと思います。予選でクリアラップでのアタックが叶わずにQ2に進めなかったことは残念ですが、まだまだ改善してもっと良い結果を出せると思いますし、オートポリスが楽しみです」

「決勝はペースも良く、セーフティカーが入ったことにも助けられ、後半に数台オーパーテイクができました。特にセーフティカー後のレースペースが良く、レースがもう数周あったなら、もう1~2台オーバーテイクできたのではないかと思いました。9位でチェッカーをうけ、2ポイント獲得できたことは、素直にとても嬉しく思っています」

2023スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 ジェム・ブリュックバシェ(TGM Grand Prix)
2023スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 ジェム・ブリュックバシェ(TGM Grand Prix)

■55号車エンジニア 岡島慎太郎のコメント

「今大会では、予選までにジェムに良いクルマを準備できなかったので、彼もドライビングで苦労してしまった面があり、持ち込みのセットアップの精度についてはまだまだ改善の余地があったのだと思います。ただ、予選のセットアップについてはフィーリングが良かったこともあり、次のオートポリスに向けて持ち込みのセットをどうするか、改めてチームで検討したいと思います」

「決勝は比較的バランスが良く、FP2でアンダーが強い問題があったのですが、そこも上手く改善でき、ペース的には良い感じだったと思います。セーフティカーが出たこともあり、最後にギャップが縮まり、フレッシュタイヤでオーバーテイクを重ねることができ、運にも恵まれてポイント圏内に上がれました。戦略に関しては少し中途半端な部分もあり、もう少し早いタイミングでピットインした方が良かったと思うところもあるため、次戦のオートポリスに向けては改善が必要なところです」

 2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権の次戦は、5月20〜21日の週末に、大分県のオートポリスで開催される第4戦となります。


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