投稿日: 2023.04.24 18:09

OTS残量は圧倒的不利。宮田莉朋が冷静かつ大胆に演じた初優勝への“白熱のラスト7周”【第3戦鈴鹿あと読み】


P会員 | OTS残量は圧倒的不利。宮田莉朋が冷静かつ大胆に演じた初優勝への“白熱のラスト7周”【第3戦鈴鹿あと読み】

 4月23日に鈴鹿サーキットで行われた2023全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦。最後まで随所でバトルが見られた中、優勝を飾ったのは12番手スタートの宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)だった。

 セーフティカー(SC)が解除されたレース終盤、宮田はリアム・ローソン(TEAM MUGEN)と、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)を次々と抜き去り、逆転で初優勝のトップチェッカー。サーキットのボルテージも最高潮に達した場面だった。

 ただ、SC解除時、宮田のオーバーテイクシステム(OTS)残量はわずか52秒。トップ4台のなかで一番少ない状況だった。そのなかで、前を走る2台をどう攻略していったのか。宮田のコメントとともに、『白熱のラスト7周』を振り返る。

■あえて“守り”に入ったリスタートと、無線で語気を強めた理由

 今回のレース展開で大きなカギとなったのは、言うまでもなく20周目に起きた大湯都史樹(TGM GrandPrix)と野尻智紀(TEAM MUGEN)のアクシデントだ。

 ここでSCが入ったことで、後半までピットを引っ張る作戦を採っていた暫定トップ2台、宮田と平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は絶好のタイミングでピットインしロスを最小限に留めることに成功、それぞれ3・4番手でコースに復帰した。

 セーフティカー先導中に、トップの坪井も各車のオーバーテイクシステム残量を確認していたが、『SFgo』アプリのデータによると、この時点でのトップ4台のOTS残量は先頭から順に以下の通りとなっていた。

ここから先はautosport web Premium
会員限定コンテンツとなります
ログインして続きをみる または autosport web Premium会員登録 autosport web Premiumとは


関連のニュース

P会員 関連ドライバー

P会員 関連チーム