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スーパーGT ニュース

投稿日: 2023.11.05 01:41
更新日: 2023.11.05 01:51

muta Racing INGING 2023スーパーGT第8戦もてぎ 予選レポート

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スーパーGT | muta Racing INGING 2023スーパーGT第8戦もてぎ 予選レポート

スーパーGT
第8戦(最終戦)
MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL
 
モビリティリゾートもてぎ
予選:11月4日
天候:晴れ
コース状況:ドライ

 

予選:1番手

 2023年スーパーGTシリーズ第8戦(最終戦)は、栃木県のモビリティリゾートもてぎにおいて、300kmレースとして開催。ドライバーは堤優威、平良響のふたりで戦う。搬入日の3日から最高気温は20度を超え、季節外れの陽気となった。

 4日朝のサーキットは濃霧に包まれコース路面もうっすらと濡れていたが、気温も高くFIA‐F4の予選中にほぼ乾き、公式練習が始まると完全なドライコンディションとなった。 
 
 最終戦はこれまでのサクセスウェイトの搭載がなくなり、各車両が本来持つ性能が開幕戦以来フルに発揮される。ポイントリーダーとの一騎打ちとなった最終戦は20点差で迎えることになったが、予選でポールポジションを獲得できないとその時点でシリーズチャンピオンが決してしまう。このためチームは万全を期して車両の準備して臨んだ。

 気温16度でまだうっすらと朝霧の残る9時25分に始まった公式練習は、まず堤が乗り込んで車両の動きを確認。5周目に1分46秒635のトップタイムを叩き出した。微妙なアジャストをして12周でピットイン、平良に交代した。平良も21周を走り車両とタイヤを確認。まずは最初の走行枠をトップで終え、レースウィークの良いスタートを切った。
 
 10分間で争われる公式予選Q1は気温23度、路面温度29度というコンディションの14時20分にスタートした。muta Racing GR 86GTは12台のB組に区分され、平良がステアリングを握ってコースイン。3周かけてタイヤに熱を入れ残り4周目に1分46秒420をマークしてトップに立った。平良はさらにアタックを続け、5周目には1分46秒130へタイムアップ。その後にこのタイムを上回る車両はなく、B組トップでQ1を突破した。

 公式予選Q2は15時13分にスタート。路面温度は2度ほど落ちている。堤はコースインすると3周かけてタイヤを温め、残り3分となった4周目に1分45秒633のトップタイムをマーク。翌周もアタックを続けたが前を走る車両に引っかかりタイムアップはならなかった。しかしこの後にトップタイムを更新する車両はなく、2戦連続でポールポジションを獲得。1点を追加してポイントリーダー52号車スープラとの点差を詰め、予選日でのチャンピオン確定を阻止した。明日は今季初、このコンビ初の優勝を目指す。
 

堤優威

「ポールポジションを取るということがタイトル争いの絶対条件だったので(ポールを)取れたことはうれしいです。Q1でのデータを元に微調整をして臨んだQ2でしたが、チーム全体で取れたポールポジションだと思います。今年は2位を3回取っていますがまだ優勝がありません。決勝はまず自分たちの走りをして優勝を目指します。それでチャンピオンというタイトルが付いてくればいいなと思います」
 

平良響

「ポールポジションを取らないと今シーズンが終わってしまうという絶体絶命の状態でしたが、Q1ではクルマのバランスも良くトップで通過できました。Q2は堤選手の走りをピットで応援していましたが、ポールが取れてホッとしました。今季は勝ちそうで勝てず2位というのが3回もあったので、まずは優勝をしたいですし、明日のレースが楽しみです。勝って今年を終えたいと思っています」
 

加藤寛規

「ここでポールを取らないとチャンピオンシップが終わってしまうということで朝からやってきましたが、ドライバーのふたりがちゃんと頑張ってくれたので良かったと思います。チームスタッフもこれまでのデータを細かく細かく見てセットアップをして、それも良い方向に来ましたし、ドライバーも安心してアタックできたのだと思います。今回ドライバーが成長したなと思います。まずは1勝です!」


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