タイヤは違うものの、同じAMGである11号車とのバトルは、ほぼ同じペースで走行しているため、差は広がらないが縮まらないという状況で進んでいく。レースは膠着したかに見えたが、27周目あたりから徐々に詰められはじめ、テールトゥーノーズに。ややミクAMGのほうが苦しいが片岡選手はなんとか抑え、1位のまま29周目に1回目のピットイン。タイヤ4本を交換し、谷口選手がステアリングを握ってコースに戻った。

 アウトラップは21位まで落ちたが、再び順位を上げていく。31周目にはピットイン後のアウトラップだった11位をオーバーテイクし、実質1位に。46周目には1位に戻り、2位の11号車とは10秒近いギャップを築いていた。2位以下とはどんどん差を広げ、2連勝も盤石かと思われたレース折り返しの61周目に悪夢が襲う。左前のタイヤがバーストしてしまった。不幸中の幸いは、バーストが発生したのがコースの後半セクションだったため、すぐにピットインして被害を最小限に抑えられたことだ。

 2回目のピットインということで、ドライバーは片岡選手にチェンジ。バーストしたタイヤを交換し、給油も残り周回数を考えて多めにしないといけなかったので、ピット作業に1分ほどかかってしまう。アウトラップは12番手までダウンするも、71周目には4位まで順位を戻していた。

 3位の18号車(UPGARAGE BANDOH 86)が最後のピットインに入れば3位表彰台圏内になるはずだったが、後ろから33号車(D’station Porsche)が追いついてきており、真後ろにピタリと付けていた。ラップタイムがは明らかに33号車が速く、75周目についに先行を許してしまう。

 5位にダウンするも18号車がピットインしたため4位に戻ったが、残り5周以下となった98周目に2度目の悪夢に襲われた。再び左前のタイヤがバーストしてしまう。このことで3回目のピットインを余儀なくされてしまい、大きく順位を落として11位でチェッカーとなった。

 開幕戦の優勝、第2戦のポールポジションと良い流れが続いていただけにこの結果は非常に厳しいが、苦手とされる富士でレース折り返しまではトップを走れていたのは、今後に繋がる明るい材料だ。

 次戦は5月20〜21日に、昨年は地震の影響で中止になったオートポリスで開催される。ミクAMGが得意とするテクニカルコースなので「次こそは再びトップを」とチームの士気は高い。

グッドスマイル 初音ミク AMG
グッドスマイル 初音ミク AMG
グッドスマイル 初音ミク AMGの谷口信輝と片岡龍也
グッドスマイル 初音ミク AMGの谷口信輝と片岡龍也

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