Q11:困難な状況に直面した時、どのように対処しますか?
伊沢:
もうさ、対処なんかしようがないよ。時が過ぎるのを待つしかない
──あまり落ち込んだ姿を見せる印象はないような気がします。逆に山本(尚貴)選手を励ましてたりとか。
伊沢:
いつの話をしてるのよ(笑)。いやぁ、落ち込むことはいっぱいあるし、苦しいよ。泣いたりはしないけど。でも、時が過ぎるのを待つしかないのよ。
──お酒を飲んで忘れる、とかもない?
伊沢:
酒飲まないですからね。あんまりそういうところにも解決策を求められないし。
(ここで大草りきが入室)
伊沢:あ、いても大丈夫だよ。

Q12:ご自分の長所と短所はどこだと思いますか?
伊沢:
長所? あるなら聞いてみたいよ。浮かばない。
──……では恐縮ですが、短所の方を。
伊沢:
(即答で)短気。自分勝手。でも、短気はだいぶ治ったかな。あとは、ちょっとあっさりしちゃっているところも短所なのかなぁ、レースをする上では。山本みたいに、「諦めない気持ち、ずっとあります!」みたいなタイプじゃないからね。そこは長所というか、短所というか。

山本尚貴、高橋国光監督、伊沢拓也(TEAM KUNIMITSU)
2015年スーパーGT第6戦SUGO RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの優勝を喜ぶ山本尚貴、高橋国光監督、伊沢拓也

Q13:子どもの頃は、どんな子でした?
伊沢:
どちらかというと、元気なタイプでしたね。
──泣かせてたか、泣かされてたかで言うと?
伊沢:
泣かされていた思い出は、あまりない。まぁ『昔のサッカー少年』ですよ。小学校、中学校と、サッカー少年でしたね。

Q14:他の人から、どんな人だと言われることが多いですか?
伊沢:
なんか若い子と組むと、「最初、伊沢さんめっちゃ怖い人で」みたいなことになるんですけど、俺、そんな怖いこと相方にしたことないはずなんだけどな、って。
──GTでは年下と組んできたイメージは、確かに強いですもんね。
伊沢:
いや、たぶん周りの人が「怖い人だよ」っていうのを言いふらしているだけで、「実際、そんなことありました?」っていう話だと思うんだけど。(大草に)全然そんな(怖いエピソードは)ないでしょ?
大草:はい、全然! そういう噂があるとしたら、それは伊沢さんが若い時だったんだな、ということじゃないかと。

Q15:自分を動物に例えられるとしたら、どんな動物だと思いますか?
伊沢:
わっかんないなー。(大草に)どう思う?
大草:僕は、キツネに見えますかね。
伊沢:え、キツネ? それってどういうイメージなの?
大草:ちょっとトガってるけど、中身が優しい、みたいな。でも、噛まれたらヤバい(笑)。
伊沢:(笑)じゃあキツネで。
──大草選手は噛まれてない?
大草:
まだ大丈夫です(笑)。

■20年後に目指したい人物像

Q16:ここからは『20』にまつわる質問です。20回以上通っているお店かレストランを教えてください
伊沢:
近所のお店とかはちょっと言いにくいしなぁ……じゃあ「テツさんの店」って書いておいてください。トレーナーのテツさんのスタジオが広尾にあるので、それで。
──身体のトレーニングとケア、ということですね。

Q17:20年以上、使っているものはありますか?
伊沢:
えーっと、ひらがなで「いざわたくや」って書いてあるホッチキスなら、家にある(笑)。
──それ、小学生くらいの時のものってことですか?
大草:
ゆうに20年は超えてきましたね(笑)。
伊沢:でも、いまも使ってるよ。まぁそこまで頻繁に使うものでもないし。
──ちなみに色は?
伊沢:
黒です。

Q18:20年前は何をしていましたか?
伊沢:
2005年だと、FD(フォーミュラ・ドリーム)時代か。悪い思い出しかないから、思い出させないで(笑)。2006年、F3に上がった年の方がまだいいかな。
──2006年は戸田レーシング、2007年はリアル・レーシングでしたね。
伊沢:
そう。そこのタイミングからは、石浦さん(※伊沢と同じく今季限りでのGT500活動終了を表明している石浦宏明)とキャリアが似ているんですよ。エリート街道の塚越(広大)・大嶋(和也)の陰に隠れて……。
──そんなことはないと思いますが。
伊沢:
いやいや、そうよ? 彼らは海外に行って、その陰で俺らは国内で……という。
──F3の2年目は、塚越選手と一緒によく“お説教”を食らっていたイメージがありますね。
伊沢:
ま、僕は説教を受けてもあまり聞かないタイプでしたけどね(笑)。

伊沢拓也
2006年の全日本F3第10戦。塚越広大、エイドリアン・スーティルを従えて勝利を飾った伊沢拓也
伊沢拓也
2014年は欧州でGP2シリーズに参戦した

Q19:その20年前の自分に言いたいことは?
伊沢:
そうねぇ、「もっと頑張れ」ですね。頑張りが足りないよ、と。

Q20:では最後の質問です。20年後にしていたいことは?
伊沢:
20年後って61歳? そうだねぇ……(30秒ほど無言で熟考)。岡田さんみたいに、自由に生きていたら楽しいだろうなぁ(笑)。
※岡田秀樹GTアソシエイション プロモーションマネージャー。伊沢にとってはフォーミュラ・ニッポンデビュー時の監督でもある
──自由なのはいいですね。レース業界にはいたいですか?
伊沢:
どうだろう。まぁ、仕事があるなら、ですかね。
──これからも末長くよろしくお願いします! 長い時間、ありがとうございました!

伊沢拓也(Modulo CIVIC TYPE R-GT)

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