更新日: 2017.08.06 12:02
シンティアム・アップル・ロータス スーパーGT第5戦富士 予選レポート
スーパーGT 2017 第5戦富士 GT 300kmレース 公式予選レポート
8月6日(土)、スーパーGT第5戦FUJI 300KMレースが開催されました。Cars TokaiDream28は、第4戦SUGO 300KMの決勝レースで無念のクラッシュを喫したシンティアム・アップル・ロータス(SGT EVORA)を、実質2週間を切る短い期間で修復。これを第5戦へと間に合わせることに成功しました。
今季2回目となる富士スピードウェイは、レギュラーレースと同じ300KMのショートディスタンス。チームはこの超高速サーキットでのレースを、加藤寛規/高橋一穂選手とともに闘います。
■公式練習走行
8時50分から始まった公式練習走行は、まずエースドライバーである加藤寛規選手が、蘇ったEVORAのコンディションをチェックするべくステアリングを握りました。そして今回チームはマシンを単に修復するだけでなく、現在のエアロシステム(Ver.2.0)に、富士専用となる『ロードラッグ仕様』のアップデートを施してきました。
もっとも特徴的な造形の変化は、バンパーに付けられた『フリックボックス』。そしてこれ以外にも前後フェンダーの形状を変更することによって、第3戦(富士)と同等のダウンフォースを発揮しながらも、より空気抵抗の少ないボディ形状を実現しました。
序盤で加藤選手はマシンの様子を確かめつつも、計測4周目に1分38秒844、翌周に1分38秒540をマーク。走り出しとはいえこれはトップ10に入るタイムであり、EVORAはいきなり苦手の富士スピードウェイで、アップデートの効果をみせつけました。
その後も加藤選手は予選に向けたメニューをこなしながら、セッション終盤に1分39秒323までタイムを更新。その後も39秒台を連発し、高橋一穂選手にマシンを託しました。
しかし公式練習走行終盤においてEVORAにパワーステアリングのトラブルが発生。高橋選手としてはこれから……という状況で、マシンをピットへと戻すことになってしまいました。
ただ、この早期の判断によってチームはシステムを丸ごと交換し、無事に予選へ臨むことができました。結局タイムは加藤選手が序盤で出した1分39秒323がベストとなり、シンティアム・アップル・ロータスは10番手で公式練習走行を終えました。しかしこれはJAFーGT勢のなかではTOYOTA PRIUS GT勢に次ぐタイムで、マザーシャシー勢のなかではトップという素晴らしい結果でした。