最終的に平手はWedsSport ADVAN LC500、フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rに交わされて6番手に落ち、さらに170周目のデグナーふたつ目を曲がりきれずクラッシュバリヤに突っ込み、レースを終えた。

「結果的にタイヤを使い切っちゃって、コースにとどまることができなくなってしまった。最後のデグナーでは右フロントのグリップがないことは分かっていたので、相当手前からブレーキを踏んでいたんですけど、それでも全然舵が効かずに、そのままコースアウトしてしまいました」

 一方、3位フィニッシュした山本も、実は最後のスティントのスタートからドリンクボタンにアクシデントがあり、水分が補給できない状態が続いていた。しかも山本はそれをチームに知らせず、チェッカーを受けてからチームも把握したが、すでに山本は脱水状態。

 山本は3位表彰台を獲得しながら、表彰台への登壇が難しい状況になり、最初はチームメイトの伊沢拓也ひとりだけの3位表彰台となっていたが、途中から山本の希望で登壇。表彰式を終えた後に山本はすぐに医務室に運ばれることになった。

 鈴鹿のラスト1000kmに相応しいとも言える、手に汗握る終盤の3位争い。理屈では分かっていても、やはり負けたくないのがドライバーの本性。そして、そのドライバーの強い気持ちと意地は、ファンの心を揺さぶるモータースポーツの醍醐味のひとつでもある。

 最後の鈴鹿1000kmの表彰台争いの背景にはマシンとドライバー、ともにギリギリの壮絶なバトルが繰り広げられていた。

チームメイトの山本尚貴が脱水症状のため、RAYBRIG NSX-GTは最初、伊沢拓也がひとりで登壇
表彰式の途中から参加した山本尚貴。伊沢も心配そうに山本を気遣う
最後の力を振り絞ってファンにガッツポーズを見せるRAYBRIG NSX-GTの山本。この後、医務室へ

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