GULF NAC PORSCHE 911
2016スーパーGT第2戦富士 GULF NAC PORSCHE 911

 予選日の夜は春の嵐となったが決勝日の早朝までには雨は上り、朝のフリー走行は晴天で行われた。このセミウェットからドライコンディションになる路面で、阪口は19番手のタイムをマーク。改めてコンディションの悪い時のポルシェの安定性に、自信を深めるセッションとなった。

 決勝レースは14時にフォーメーションがスタート。風はやや強いながらも五月晴れとなり気温も22度と、絶好のレース観戦日和となった。コースサイドのグリーンは水を保っていたが、路面は完全に乾いたドライコンディション。ステアリングを握るのは阪口。ピットインはタイヤの状態と相談しながら、中盤を吉田、終盤をダーダエルが担当する作戦だ。阪口はオープニングラップでブレーキング競争をした際に、マシンの挙動が乱れ順位を27位へ落としてしまった。それでも大混雑するバトルのなかで前に出るチャンスをうかがった。

 しかしGT500マシンがGT300クラスを周回遅れにし始めた5周目のダンロップコーナーで、GT500/GT300車両がダンゴ状態となり、前を走行するGT500車両がGT300車両と接触して失速。左右にも他車両がおり数台が集中した場所で、阪口は避けきれずに前のGT500車両に追突。これでフロントバンパーを破損してしまった。しばらくは様子を見ながら周回を続けていたが、水圧メーターが低下を示したこともありピットイン。フロントのパーツがラジエターを破っており、これではレース続行不可能と判断したチームは今回のレースから撤退。わずか12周で無念のリタイアとなり、ダーダエルの日本でのレースデビューも鈴鹿1000kmまでお預けとなった。

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