一方、レクサス陣営は苦戦し、トップは6番手のWedsSport ADVAN LC500。今回の本命の1台であるau TOM’S LC500は10番手、ディフェンディングチャンピオンのKeePer TOM’S LC500は12番手、そして第2戦ウイナーであるMOTUL AUTECH GT-Rは最後のアタックでZENT CERUMO LC500に引っかかったこともあり最下位に終わり、Q1敗退を喫している。
結果的にQ2に進出した8台中4台がNSXとなり、今季の好調ぶりだけでなく、運も味方する形となった。Q1はタイヤメーカーの特性と刻々と変わる路面の乾き具合の見極めにより、タイヤ選択の判断が結果に大きく影響したセッションとなった。
■Q2:雨がぱらつくなか、MOTUL MUGEN NSX-GTの武藤がポールポジション獲得
Q2は開始5分を過ぎたところで、最終コーナー付近でぽつぽつと雨粒が落ちてきたが、ウェットコンディションになるまでには雨量は増えず、そのままドライで開催。
まずターゲットタイムをマークしたのはDENSO KOBELCO SARD LC500で1分23秒882。このタイムをKEIHIN NSX-GTが更新してトップに立つ。さらにRAYBRIG NSX-GTのバトンが3番手。
雨脚はそれ以上強くなることはなく最終コーナーあたりでぱらつく程度にとどまった。セッション残り3分を切ったところで、MOTUL MUGEN NSX-GTの武藤英紀が2番手タイムを記録。さらに残り1分で1分23秒341をたたき出し、リーダーボードのトップに浮上する。
セッション残り時間もわずかとなり、最後のアタックでDENSO KOBELCO SARD LC500のヘイキ・コバライネンが追いすがるも、届かず3番手。MOTUL MUGEN NSX-GTがポールポジションを獲得した。
2番手にはKEIHIN NSX-GT塚越広大が入り、バトンがステアリングを握ったRAYBRIG NSX-GTは5番手を獲得。レクサス勢が得意といわれるタイで、NSXがグリッドのワン・ツーを占めた。
また、ポールポジションから6番手までが、これまでのコースレコードの1分24秒307を更新。Q1の難しいコースコンディションからのレコード更新は、今年のマシン、エンジン、タイヤが確実にパフォーマンスアップしていることが伺える。
決勝レースも予選日のようにスコールに見舞われる可能性も高く、レース展開を予想するのが難しい。優勝候補、上位候補が次々と脱落した予選同様、臨機応変な状況判断が必要になりそうだ。注目の決勝レースは日曜、現地時間15時(日本時間17時)にスタートする。