■8月5日(日)
500mileの長距離は正攻法で戦い2位!
この日のレースは総距離約800km、177ラップで競われる。GT500がゴールした時点でレース終了となる為、GT300クラスの周回数は少ないが、それでも160周強が見込まれる最長で5時間のタフなレースだ。全チームに4回のピットインが義務付けられており、そのタイミングやピットワーク内容がレース結果に大きく影響する。
天気は前日に続く快晴。予報では気温40度まで上がるとも言われていたが、午前中は太陽が雲に隠れて風もあり、気温の高さの割には過ごしやすい状態だった。
決勝レースは片岡選手のドライブでスタート。スタート直後の1コーナーで21号車(Hitotsuyama Audi R8 LMS)に抜かれるが、ホームストレートに帰ってくる頃には抜き返して4位のまま2周目に突入する。
先行する55号車(ARTA BMW M6 GT3)、25号車(HOPPY 86 MC)、10号車(GAINER TANAX triple a GT-R)の3台はペースが速く徐々に差を広げられてしまう。しかし0号車のペースも悪くなく、後続を引き離して数周後には一人旅状態に。21周目、徐々にペースが落ちていた25号車に追いつく。
25号車をなかなか抜けない状態が続くなか、29周目に1回目のピットイン。谷口選手に交代してタイヤ4本を交換する。しかしピット作業のトラブルでタイムロスし、アウトラップでは18位まで落ちてしまった。
トップグループ以上のペースでラップを重ねる谷口選手は44周目には5位までポジションを戻し、52周目に10号車を抜いて4位、54周目に31号車(TOYOTA PRIUS apr GT)を抜いて3位、 65周目には25号車のピットインにより、2位まで上がった。
66周目に2回目のピットイン。タイヤ4本交換をして、ドライバーはふたたび片岡選手へ。アウトラップは5位と、まずまずの位置でコースに復帰する。その後ベストタイムを更新しながら上位との差を詰めていく。74周目に4位、82周目に3位、88周目には25号車をパスしてふたたび2位へ。
102周目に3回目のピットイン。タイヤ4本を交換して、ドライバーは2度目の谷口選手へ。後続と1分近い差を付けていたため、2位のままコースに戻る。だが、トップを走る55号車との差は39秒と大きい。スタートからペースは全く衰えず後続をどんどん引き離すが、前を行く55号車との差が詰まらない。結果、ふたたび一人旅状態で2位のまま周回を重ねる。
133周目に4回目のピットイン。ここでもタイヤ4本を交換して、片岡選手を最後のスティントに送り出す。そして2位のままコースに戻り、前との差が40秒、後ろとの差は30秒という状態で、ふたたび単独走行に。
圧倒的な速さを見せた55号車にはとうとう追いつけなかったものの、3位以下を大きく引き離して163周目にチェッカーを受けた。
スーパーGTでは初となる富士500mileレースは、2位で今季初の表彰台に登る結果となった。これによりシリーズランキングは6位に浮上、なんとかシリーズチャンピオンシップの戦列に戻る事ができた。
次戦は9月のスポーツランドSUGO。GSRにとっては、なぜか毎回何かが起きてしまって結果を残せない因縁のサーキットだ。とはいえ車の相性は良い。全力で因縁を払拭し、今年こそ表彰台を狙いにいく。


