レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.08.31 15:13
更新日: 2018.09.11 17:12

鈴鹿10時間:グッドスマイル、100点満点の仕事で殊勲の5位も「リベンジはまだ」

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


スーパーGT | 鈴鹿10時間:グッドスマイル、100点満点の仕事で殊勲の5位も「リベンジはまだ」

■ほぼノーミスのレース運び

 チームは今季、鈴鹿10時間の開催が決まると、スパ24時間のリベンジを果たすべくいち早く参戦を表明した。ドライバーも同じ谷口/片岡/可夢偉というトリオ。ただ、昨年はイギリスのRAMレーシングに任せていたメンテナンスを、今季はスーパーGTでメンテナンスをするRSファインが行った。

 マシンは昨年のリベンジという意味合いからも、同様の桜と日の丸の初音ミクカラーに彩られたが、今季はメルセデスAMGが認めた『AMGパフォーマンスチーム』に決定。AMGのロゴとラインが加わり、“ワークス”の佇まいを漂わせての挑戦となった。

 そんなチームの2018年の挑戦は、多くのサポーターに見守られながらの戦いとなった。予選では、小林可夢偉がシュートアウトでセクターベストをつけながらアタックをみせるも、最後は赤旗によりタイムを記せず、21番手からスタートすることになった。

 しかしレースでは、序盤こそ中団での戦いを強いられたものの、「レース全体を見るとほぼノーミス(河野高男エンジニア)」と言える戦いをみせ、スーパーGTチャンピオンチームの底力をみせつけた。今回のレースでは、ピットインからアウトまでの時間が82秒と定められていたが、ほぼすべて82秒台で出られていたというから驚きだ。

 上位にトラブルやアクシデントもあったことから、残り1時間を切って5番手まで浮上したメルセデスAMG・チーム・グッドスマイルの00号車。ただ、残り30分が近づき、グランドスタンドのファンに配られたサイリウムが灯りだすと、後方から08号車ベントレー・コンチネンタルGT3がアンカーの片岡の背後に近づいて来た。

 たかが5位、されど5位。トップ4は海外の“ワークス”。後方から来るベントレーも“ワークス”だ。昨年のスパでは見えない存在だったライバルたちとの争いに負けるわけにはいかない。場内のピットレポートを通じて、「片岡、がんばれ!」と谷口から檄が飛ぶ。

 場内実況のピエール北川さんからの“あおり”もあり、グランドスタンドのサイリウムは、みるみる“ミク色”のグリーンに染まっていった。この声援に後押しされた片岡は、少しずつ08号車ベントレーを退けると、見事5位でチェッカーを受け、アジアチーム優勝という結果を得た。

メルセデスAMG・チーム・グッドスマイルの00号車
アジア賞を獲得したメルセデスAMG・チーム・グッドスマイル


関連のニュース