午前に続きフィーリングも悪くなく、Q2の立川にはさらなる上位進出の期待がかかった。とは言え、重要なのは9月16日の決勝。LEXUS TEAM ZENT CERUMOは決勝と、下がってきていた気温を見据えて、石浦が履いたタイヤよりもわずかにハードめのタイヤを装着して立川を送り出した。
しっかりとタイヤを温めた立川はアタックラップに入っていくが、気合が入ったか馬の背コーナーのブレーキングでほんのわずかにタイムロス。それでも1分11秒571というタイムをマークしてみせた。ただ、このコースはライバルも速く、終わってみれば立川の順位は7番手。装着したタイヤがややハードすぎたのか、朝の好調ぶりを考えると少々不満の残る結果となった。
とは言え表彰台、そして優勝を狙うにあたって、何が起きるか分からないこのコースでは7番手は決して悪い順位ではない。展開さえつかむことができれば、オーバーテイクも可能だ。そして立川と石浦のふたりは、その術をもっているドライバー。重要なレースに向け、LEXUS TEAM ZENT CERUMOはしっかりと準備を整え、決勝日を待つ。
ドライバー/立川祐路
「公式練習では途中天候が変わったりしたもののフィーリングも良く、公式予選はドライで戦えたので、そのあたりは予定どおりに進んだ一日でした。Q1ではライバルたちも速かったので、Q2に向けてタイヤを変える戦略を採りましたが、それが予選に関してはちょっとタイムが伸び悩んだ要因になったかもしれません。でもフィーリングは変わらず良かったので、明日は巻き返せるでしょうし、レースは違う展開にもっていけると思っています」
ドライバー/石浦宏明
「午前の公式練習では、若干コーナーで負けている部分もありつつも、いいフィーリングを感じていました。午後はその部分を修正できたのを感じながらアタックに臨みましたが、赤旗中断は僕としてはちょっと厳しいタイミングでしたね。みんな同じ条件なので仕方ありませんが。再開後、フィーリングが良かったこともありタイムも出すことはできましたが、予選はライバル勢が速かったですね。ただ、自分たちの最善のポジションからスタートを切ることができると思います。天候が分かりませんが、予選上位のライバルと戦う準備はしてきているので、チャンスはあると思っています。明日が楽しみですね」
浜島裕英監督
「今回のレースでは走り出しから調子が良かったですね。予選Q2では気温のことも考え、ハードよりのタイヤを装着したこともあり7番手という結果となりましたが、クルマのフィーリングはいいものを感じています。7番手という順位は一見悪いかもしれませんが、このサーキットでのレースは何が起きるか分かりません。長い戦いですし、以前は立川選手が素晴らしい追い上げをみせてくれたこともあります。クルマが決まっていれば、上位に出られる可能性が高いです。チャンピオンシップを考えると、明日は大事なレースになります。とにかく明日、チーム一丸となって全力で突き進みたいと思っています」

