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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.09.20 18:00
更新日: 2018.09.20 18:29

TEAM UPGARAGE 2018スーパーGT第6戦SUGO レースレポート

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スーパーGT | TEAM UPGARAGE 2018スーパーGT第6戦SUGO レースレポート

 今回のGT300クラスの予選は、A組・B組と各14台2組に分かれて行われた。コース幅の狭いコースで30台近くが走行するGT300クラスの菅生予選は、満足にアタックすることができないことが多いための配慮がなされての形となった。各組14台中7台がQ2進出となる。

 TEAM UPGARAGEはB組で予選Q1は中山選手ドライブで挑む。B組のライバルは、同じ86マザーシャーシのHOPPY86MCの25号車や調子の良いTOYOTA PRIUS apr GTの31号車・GAINER TANAX GT-Rの11号車など強豪のひしめく組だ。

 午前中の雨も止み、雲は多いものの、路面は乾き始め併催のFIA F4の走行もあり、レコードラインはドライに。A組は、8月のタイヤテストから好タイムをマークしているSUBARU BRZ R&D SPORTの61号車が1’18.665をマークしトップ進出。

 A組終了から5分後の14時15分にB組がスタートされた。各車コースインし、タイヤのウォームアップをしていく。しかし、B組予選開始直後にクラッシュし、大破した車両があり、なんとコースイン1周目から赤旗提示でセッションはストップとなってしまう。

 車両回収とコース整理が行われ、再スタート。この間に空からは雲が無くなり、晴れ間が差し込む。これにより路面温度は上がり、多少コースコンディションも変化し始める。各車一斉に再度コースイン。残りは8分からの再開となった。

 中山選手もタイヤのウォームアップをしっかりと行い、アタックを始める。路面温度が想定よりも上がっており、タイヤ内圧が上がりすぎてしまい、マシンはアンダーステア傾向が強く、思うようにタイムが上がらない。難しい状況のなか、中山選手は集中力の高い走りで1’19.325をマーク。この時点で6番手タイム。

 Q2進出ギリギリのラインだが、タイヤ内圧は上がり切ってしまい、これ以上のタイムアップは不可能との判断で、ピットイン。ライバルの動向を見守る。セッション最後の最後でアタックをしてきた車両がタイムアップを果たし、8番手に転落してしまい、悔しいQ1敗退。

 Q2進出ラインの7番手との差は0.016秒と非常に僅差での戦いであった。燃料を多めに積み、セッションギリギリまで走行をし、タイムを出す作戦であったが、コンディション変化による、タイヤ内圧の上昇が大きく響いてしまい、マシンのマネジメントの難しさを痛感する予選結果となった。

 決勝日は、朝から好天に恵まれ秋らしい陽気に。サーキットにも、2万8千人もの多くのモータースポーツファンが駆けつけ、非常ににぎわいを見せた。

 予選はコンディション変化にうまく対応できず、悔しい結果となってしまったが、マシンの仕上がり非常に高く、ドライバーのフィーリングも今まで以上に良い。ウォームアップ走行でも安定して上位タイムをマークしており、決勝ではピット戦略も絡め上位が期待できる展開。

 作戦は、前半タイヤ・燃料をセーブし、ピット作業時間を削り、後半でペースを上げジャンプアップを狙う。決勝スタートドライバーは優勝を勝ち取った岡山ラウンドでも、抜群のマシンマネジメント力を発揮した中山選手が担当。

 スタート直後パワーの勝るライバル2台にストレートでオーバーテイクをされ、2つ順位を落としてしまうが、マシンの仕上がりはよくペースは非常にいいのでマシンを温存し、様子を見つつ、抜き返したいところ。

UPGARAGE 86 MC

 しかし、レース開始3周目のヘアピン進入でインを差してきたライバルがオーバースピードで減速しきれず、UPGARAGE 86に接触。さすがの中山選手もこらえきれずにスピン。ここで、順位を25番手まで落としてしまう厳しい展開に。

 しかし、中山選手もここで諦めることはなく、21秒台~22秒の非常にいいペースでラップを重ね、順位も22番手まで戻して22周目にピットイン。中山選手が上位と変わらぬペースをしっかり保ちつつ、タイヤ・燃料共にしっかりとセーブしてくれたことで、ピット作業はタイヤ左側2本交換、燃料も想定より少ない時間で補給が完了でき、タイムを稼ぐことができ、ここで小林選手にチェンジ。

 しかし、先ほどのスピンが影響し、発進時にクラッチが張り付きを起こしてしまいタイムロス。実質の順位を1つ落としてしまう。コースインし、小林選手は遅れを取り戻すため、ハイペースでラップを重ねて行く。


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