November 11th Race Day
晴れ/ドライ 気温:19度→19度/路面温度:29度→24度
入場者:3万7000人
予選の後ドライバーとミーティングをしたエンジニアは、オーバーステアの傾向とリヤの軽さを解消するため、リヤをどっしりさせるようなセットを投入し、さらにスタビライザーを固めて決勝に備えた。
決勝の朝のツインリンクもてぎも、予選日と同様例年のような冷え込みはなく、たっぷり降り注ぐ秋の日差しが暖かい、絶好の観戦日和となった。今シーズンの最終決戦を見ようと詰め掛けた大勢の観客が見守るなか、13時30分、栃木県警の白バイとパトカーによるパレードラップ、フォーメーションラップと続き、いよいよ今シーズンのファイナルラウンドが幕を開けた。
今年4度目のスタートドライバーを任された加納選手が、250km先のチェッカーを目指し、最後の戦いをスタートする。
加納選手は25番手からポジションアップのチャンスを伺いながら走行するが、なかなか思うようにペースが上がらず苦戦を強いられる。それでも安定感のある走りで1分52秒台をキープ、ポジションを1つ上げて、15Lap目、どのチームより早くピットインしてきた。
なんとか手堅くチームポイント3を狙いたいチームは、後半スティントを確実に戦うため、予定通り左側タイヤ2本を交換、安岡選手をコースに送り出した。
見かけ上28位と、最下位でコースに復帰した安岡選手だったが、果敢な走りで追い上げを開始。21Lap目に1分51秒071のベストをマークするなど、好調にレースを展開していった。
34Lap目、300クラスのマシンが全車ピットインを完了する頃には、22位に浮上。さらに丁寧な走行で前方のマシンをひとつずつオーバーテイクして徐々にポジションを回復、残り4周のところで20位にまで順位を上げ、そのままチェッカーを受けた。
Arnage Racingは2018年のレースを20位で完走して締め括り、2013年のチーム発足より掲げてきた、『全戦完走』という目標を、創設6年目にしてついに達成することができた。