重いマシンで6位、貴重なポイントを獲得
スタートを担当する福住仁嶺は、レース前のウォームアップ走行で決勝のセット確認をおこない、スタートを待った。決勝のセットは良さそうだ。
福住はクリーンなスタートでポジションをキープしていたが、1周目のデグナーでひとつ順位をおとしてしまう。しかし、2周目の1コーナーで挽回し、序盤から激しいレースが展開された。
タイヤが暖まり始めた3周目からはラップタイムも安定してきた。前車との差がひらいていたが、福住は徐々にその差をつめていく。しかし、気温が高いせいか、10周を過ぎたあたりから徐々にブレーキの効き目が悪くなってくる。
エンジニアからはブレーキを冷やしながらの走行を続けるよう指示をうけ、我慢の走行を続けた。予想以上に気温の高さとウェイトの重さが影響しているようだ。しかし、そのような困難な状況でも13周目のシケインの入り口で福住は前車を追い抜き、ポジションをひとつ上げ8番手に浮上。さらに前車との差を詰めていく。
16周目に差し掛かったところでGT500クラスの車両が130Rでクラッシュ。セーフティカーが導入される。ブレーキが厳しかった福住はここでクールダウンさせることができた。
21周目にリスタートが切られ、他車は続々とピットイン。福住は暫定で3番手にポジションアップ。しかし、徐々にトラフィックが激しくなり始め、作戦を変更し早めのピットインをおこなうことになった。
26周目に高木真一に交代。12番手でコースに復帰。しかし、ここで問題が発生。高木のクールスーツが故障してしまい、高木はクールスーツを着用しているものの、効かない状態で走行していたのだ。
31周目には10番手までポジションを回復するも、タイヤ無交換作戦をとっているチームが多く、4輪交換をおこなった高木は苦戦していた。しかし、タイヤ無交換の車両は終盤にタイヤがきつくなってくるので高木は辛抱強くチャンスが巡ってくるのを待った。
高木は6番手グループに追いつき、39周目に8番手に浮上。さらに前車のピットインで41周目に7番手、47周目には逆バンクで前車を追い抜き、6番手までポジションアップ。
最終ラップのシケインで2番手を走行していた車両がコースオフして抜けそうだったが、ギリギリで抜くことができず、6位でフィニッシュ。ウエイトが重いうえにクールスーツが効かず苦戦したが、貴重なポイントを獲得した。