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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.07.01 11:30
更新日: 2019.07.01 12:14

LEXUS GAZOO Racing 2019スーパーGT第4戦タイ レースレポート

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スーパーGT | LEXUS GAZOO Racing 2019スーパーGT第4戦タイ レースレポート

決勝

 今年のタイラウンドは珍しく週末を通してスコールが降らず、気温も35度は超えないままとなりました。それでも、決勝日の30日(日)、昼過ぎには雲が切れて太陽が顔を出し、じりじりと焼け付くような日差しで気温33度、路面温度48度と充分に厳しい暑さのなか、午後3時に66周で争われる決勝レースのスタートが切られました。

 ポールポジションの6号車大嶋、2番手の19号車国本は順当なスタートを切り、その後方、2列目4番手の36号車中嶋一貴が好スタートでひとつポジションをアップ。1周目にしてLEXUS LC500の1-2-3体制となりました。

 一方、5番手スタートの37号車平川は、スタート直後に他車から押し出される形となりコースアウト。8位へとポジションを落としてしまいました。

KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)
KeePer TOM’S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)

 6周目あたりからトップグループが周回遅れに追いつくと、19号車国本が周回遅れに引っかかった隙を突いてかわした36号車が2位へ。その後は36号車が6号車をピタリと追う展開となりました。

 その後方でもLC500勢が好走。37号車の平川は21周目には5位へ、11番手スタートの39号車コバライネンも7位へとポジションを上げました。6号車と36号車の首位争いは1秒以内のまま続きましたが、29周目、6号車の大嶋がピットアウト直後の車両に引っかかった隙を突き、36号車中嶋が首位に立ちました。

 しかし、30周を終えたところで、首位を争うこの2台は同時にピットイン。ここで6号車のピットが素晴らしい速さの作業でコースへと送り出し、再び6号車が首位に立ちました。レースが折り返しを過ぎたところでGT500クラスは全車がピット作業を終え、レクサス勢は6号車、36号車、39号車がトップ3を形成。37号車が5番手、19号車が6番手。

 ピット戦略でライバルに先行された37号車は交代したキャシディが猛烈なペースで追い上げ、35周目に4番手、その勢いのまま39号車もパスし、6号車と36号車の首位争いに追いつきました。

au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)
au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)

 6号車の山下は、ペースで勝る36号車関口の猛追を凌いでいましたが、38周目に他車の多重クラッシュがありセーフティカーが導入。これでレースは一度仕切り直し。再スタートでは6号車山下が逃げる後方で、36号車と37号車の2番手争いがヒートアップ。激しいバトルの末に2台は接触し、36号車は縁石を乗り越えてコースオフ。車体にダメージを負ってペースダウンを余儀なくされました。

 勢いに乗る37号車キャシディは首位の6号車山下を再三にわたって攻め、何度もサイド・バイ・サイドのバトルとなりますが、山下も譲らず、懸命に首位をキープ。その後方では、一時は6番手までポジションを落としていた19号車の坪井が、この2台に続く3番手まで追い上げてきました。

 その後も何度か1位6号車と2位37号車の差は1秒以内に接近しますが、山下はポジションを守りきり、山下にとってGT500クラスで初となるトップでのチェッカーを受けました。6号車は今季初勝利であるだけでなく、チームルマンとして2013年の最終戦以来6年ぶりの勝利となりました。

WAKO'S 4CR LC500(大嶋 和也(中央)/山下健太(左)/脇阪寿一監督(右))
WAKO’S 4CR LC500(大嶋 和也(中央)/山下健太(左)/脇阪寿一監督(右))

 2位は37号車、3位に終盤後続の猛追を受けながらも逃げ切った19号車が入り、LEXUS LC500はタイで4連勝を飾るとともに、表彰台独占の速さを見せました。39号車が5位、38号車は7位、ダメージを追いながらも走り切った36号車は9位でフィニッシュし、レクサス勢は全車がポイント獲得を果たしました。

 GT300クラスでは、12番手スタートの60号車が上位進出のチャンスを伺っていましたが、吉本大樹から宮田へと交代した後、宮田がタイヤに異常を感じ予定外のピットイン。これで順位を落としてしまいました。

 一方、96号車は前半を担当した阪口が長めのスティントで引っ張る作戦を採りましたが、不運にもピットインする前にGT500車両の多重クラッシュによりセーフティカーが導入。その時点で3番手までポジションを上げていた96号車でしたが、後続とのマージンが帳消しとなってしまい、ピットインでポジションダウン。

 96号車はベテラン新田守男が追い上げましたが14位。60号車が15位。地元タイチームの35号車は17位。31号車が18位、30号車が22位に終わりました。


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