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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.09.09 15:08
更新日: 2019.09.09 17:16

LEXUS GAZOO Racing 2019スーパーGT第6戦オートポリス レースレポート

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スーパーGT | LEXUS GAZOO Racing 2019スーパーGT第6戦オートポリス レースレポート

■決勝

 8日(日)は朝から台風一過の好天に恵まれ、気温27度、路面温度33度のコンディションで午後2時半、大分県警の白バイとパトカーによる交通安全啓発パレードラップ、フォーメーションラップを経て65周で競われる決勝レースのスタートが切られました。

 すぐにクラッシュ車両によるセーフティカーが導入される波乱のスタートとなりましたが、再スタート後、4位の36号車中嶋、5位の39号車コバライネンが前車を猛追。15、16周目にライバルをパスし、3位、4位へポジションを上げました。

 その頃から、コースの一部で軽い雨が降り始め、20周を過ぎる頃には、他の部分では乾いているものの、1コーナーでは水煙が上がるような難コンディションとなりました。そんななかで素晴らしいテクニックを見せた38号車の立川と37号車のキャシディがライバルをかわし、LEXUS勢が徐々に上位へとポジションを上げていきました。

 レースが折り返しに近づく29周目、上位勢では先陣を切って37号車がピットイン。平川へとドライバー交代。この時点ではまだスリックタイヤの方が有利かと思われましたが、まもなく雨脚はさらに強まるなか、34周目にコース上にストップした車両があり、セーフティカーが出る前にと多くの車両が一斉にピットイン。狭いピットで大混乱となりました。

 まもなくセーフティカーが導入され、セーフティカーランで隊列を整えている間に雨は土砂降りとなり、コースは全域でヘビーウエットに。先のピットで、レインタイヤへ交換していた39号車、38号車、19号車が4、5、6位で再スタートが切られると、ピットインしていなかった上位の2台がピットへ向かい、もう1台もコースオフ。これで39号車の中山雄一を先頭に、LEXUS LC500のトップ3体制となりました。

 その後、スリックで走り続けていた車両などのスピンが続出し、この日3度目となるセーフティカーが導入。50周目に再スタートが切られると、トップの39号車がダッシュを決める後方で、2位の38号車は、前にいた周回遅れを抜くことができずに差が大きく開き、再スタート後僅か1周で首位の39号車は2位以下に11秒もの大差をつけました。

 レース終盤は、路面が乾いていくコンディションのなか、首位を逃げる39号車に、ライバルがじりじりと迫る展開に。しかし、中山雄一は落ち着いてタイヤをマネージメントし、後続との差をコントロール。3.7秒差で逃げ切り、39号車に今季初勝利をもたらしました。中山雄一にとってはGT500クラスでの初勝利。39号車の2名はドライバーズランキングでも3位に浮上しました。

 そして、トップ争いの後方では、スリックタイヤでずっと走り続け、スピンを喫するなどして一時は8位までポジションを落としていた37号車が、乾き始めた路面でライバル勢よりも1周あたり10秒近く速いタイムで猛追。ファイナルラップには3台をごぼう抜きにする速さをみせ、3位表彰台を獲得。
 
 ドライバーズランキングで首位6号車との差を僅かに縮めました。38号車が4位、6号車が6位、19号車が8位、36号車が10位に入り、LEXUS勢は全車がポイント獲得を果たしました。

 GT300クラスでは、8番手、12番手からスタートを切った96号車と60号車が、ともに阪口、宮田という若きドライバーが好走を見せて徐々にポジションアップしていきました。
 
 中盤、降雨でコンディションが悪化し、セーフティカーが導入される直前に96号車はピットインし、レインタイヤへと交換。再スタート後はスリックのライバル勢を次々にパスしていき、僅か2周でトップ3へ。ベテラン新田が2位争いを繰り広げました。

 一方、60号車は宮田がぎりぎりまで走り続け、40周を終えたところでピットイン。まだまだ濡れている路面ながら、吉本はスリックタイヤへと交換して10位でコースへ復帰しました。

 その直後、3度目のセーフティカーが導入され、再スタート後、吉本は徐々に乾いていく路面のなかでペースアップ。終盤はライバルに対し1周あたり5、6秒以上も速いタイムで猛追を見せ、60周目についに首位へと浮上。2015年からLEXUS RC F GT3でGT300クラスに参戦してきたチームにとって初の勝利をもたらしました。96号車も重いハンデながら健闘をみせ5位フィニッシュを果たしました。

GT300クラスで初勝利を挙げたSYNTIUM LMcorsa RC F GT3の吉本大樹と宮田莉朋(左)とDENSO KOBELCO SARD LC500の中山雄一とヘイキ・コバライネン(右)
GT300クラスで初勝利を挙げたSYNTIUM LMcorsa RC F GT3の吉本大樹と宮田莉朋(左)とDENSO KOBELCO SARD LC500の中山雄一とヘイキ・コバライネン(右)


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