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スーパーGT ニュース

投稿日: 2019.11.04 18:07
更新日: 2019.11.06 20:51

LEXUS TEAM ZENT CERUMO 2019スーパーGT第8戦もてぎ 決勝レポート

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スーパーGT | LEXUS TEAM ZENT CERUMO 2019スーパーGT第8戦もてぎ 決勝レポート

2019 AUTOBACS SUPER GT Report
 
MOTEGI GT 250km RACE
第8戦 ツインリンクもてぎ

ZENT CERUMO LC500
#38 立川祐路/石浦宏明

◆11月3日(日) RACE
決勝結果 4位

 11月2日(土)の公式予選では、立川祐路がいまひとつ納得のいかないタイムアタックとなったものの、6番手と上位グリッドを得たZENT CERUMO LC500。2019年の最終戦である第8戦ツインリンクもてぎをいいかたちで終えるべく、LEXUS TEAM ZENT CERUMOは11月3日(日)の決勝日を迎えることになった。天候は薄曇りながら、雨の気配はない。ドライコンディションでのレースとなりそうだ。

 決勝日もLEXUS TEAM ZENT CERUMOは慌ただしく過ごしながら、レースへの準備を整えていく。来季チームが使用するTOYOTA GR SUPRAのデモランを立川が行い、多くのファンにその勇姿を披露すると、午前11時55分からのウォームアップ走行でZENT CERUMO LC500のフィーリングを確認した。

 午後1時30分のパレードラン、そしてフォーメーションラップに続き迎えたスタートで、ステアリングを握ったのは立川だ。まずはオープニングラップでポジションアップを狙うものの、混戦のなかで順位は変わらず、6番手で終えていく。

 1周目から上位争いが非常に激しい展開となっていくが、立川の眼前には序盤タイトルを争う#6 LC500がつけるが、目まぐるしくポジションが変わるなか、7周目には2番手につけていた#23 GT-Rが近づいてくる。他のレクサス勢同様に#23 GT-Rをかわしてポジションを上げたい立川だったが、#23 GT-Rもペースが速く、なかなかオーバーテイクには至らず。17周に#23 GT-Rをかわし5番手に浮上すると、立川はレース序盤ながらZENT CERUMO LC500をピットに向けた。

 このツインリンクもてぎは集団が接近しやすく、バトルを展開しているとタイムロスもある。そのため、LEXUS TEAM ZENT CERUMOは早めのピットインでアンダーカットを狙う作戦を採ったのだ。ただ、この戦略はもてぎでの王道とも言えるもの。立川から石浦宏明に交代し、チームは迅速な作業で送り出すものの、#23 GT-Rも同様の作戦を採っており、すぐ石浦の背後につけてきた。

 しかし、冷えたタイヤでの戦いのなかで石浦は冷静にライバルを抑え込むと、今度は24周を終えてピットインした#17 NSX-GTとの戦いとなっていく。フレッシュなタイヤでプッシュをかけてきた#17 NSX-GTだが、石浦はこのバトルも制し、レース終盤に向けてペースを上げていった。

 LEXUS TEAM ZENT CERUMOは序盤の立川のスティントからのインフォメーションをもとに、わずかな修正を施して石浦を送り出していたのだが、これが奏功し、トップと同様のペースを保つことができた。この時点で石浦は4番手。少しずつ前を走る2番手の#36 LC500、3番手の#6 LC500との差が近づいて来た。

 チャンピオンを争う#6 LC500と#36 LC500の攻防は非常に激しいものとなったが、これを#6 LC500が制すると、石浦の前には#36 LC500が接近した。ペースは石浦の方が良さそうで、これを抜けば3番手。チームの頑張りに報いるためにも、表彰台は獲得したい。石浦は#36 LC500を激しく攻め立てた。

 しかし、チェッカーまで続いたバトルで#36 LC500が最後まで粘りをみせ、石浦とZENT CERUMO LC500は4位でフィニッシュすることになった。精いっぱい出し切った結果だけに、立川と石浦、そしてLEXUS TEAM ZENT CERUMOは充実の表情を浮かべたが、とはいえトップとの差があることも事実だ。

 2019年のSUPER GTは終わりを告げたが、すぐに11月4日から2020年に向けたテストが始まる。チャンピオンを獲得できなかった悔しさをぶつけるべく、チームは一丸となって来季に向けて準備を続けていく。

GRスープラのデモランを担当した立川祐路
GRスープラのデモランを担当した立川祐路

ZENT CERUMO LC500
ZENT CERUMO LC500

ドライバー/立川祐路
「予選での遅れを取り戻せるよう、序盤からプッシュしていきました。オープニングラップからタイヤの状態も良く、スタートから手ごたえを感じていましたが、場所取りで行き場がなく、同じ順位のままで序盤戦を戦いました。そこからはなかなかオーバーテイクするチャンスには恵まれず、#23 GT-Rと戦っていましたが、最終的に抜くことができたのは良かったと思います。もともとピットインを早めに行う作戦で、そこからは石浦選手がコンスタントにラップを重ねてくれました。最終的に表彰台には届きませんでしたが、来年に繋がるレースにはなったと思います。来季クルマも変わりますので、もう一度最初からハードワークをこなして、チャンピオンを狙いたいと思います」

ドライバー/石浦宏明
「ドライバー交代を行った後の後半スティントを担当しましたが、アウトラップから#23 GT-Rとの勝負になり、非常に緊張感が高かったですね。その後は#17 NSX-GTとの戦いになりましたが、テール・トゥ・ノーズをなんとか抑えることができたと思います。その後は立川選手のスティントからの情報でバランスも調整してくれていたのでペースも良く、#36 LC500を先頭とする集団に追いつくことができました。自分のペースで走ることができたら、首位と同じかそれ以上のペースでは走れたので、できる限りのことはできたと思います。最終戦を表彰台で終えたかったので、抜けなかったのは悔しいですし、頑張ってくれたチームに表彰台をプレゼントしたかったところもありますが、トライした結果なので。シーズンを通してみると、ランキング4位ということで、取りこぼしがなければチャンピオンを争う実力はあったと思います。チームとしてしっかり反省すべき点を反省し、来季以降もトライしていきたいと思います」

立川祐路総監督
「まずは一年間、チームへの応援ありがとうございました。今季はシーズン序盤戦はいい戦いが展開できていたと思うのですが、後半戦でいまひとつかみ合わないレースが続いてしまいました。チャンピオン争いに最後まで残ることができなかったので、そこは申し訳ないですし、残念に思っています。この思いはチーム全員がもっているものなので、2020年にはもう一度ひとつになって、さらに強いチームを作り上げ、新たなTOYOTA GR SUPRAとともにチャンピオンを目指していきたいと思います。引き続きご声援よろしくお願い致します」

村田淳一監督
「今回は6番手からスタートしましたが、チーム、ドライバーともポテンシャルをしっかりと発揮してくれたと思います。戦略としては、早めのピットインでのアンダーカットを狙っていましたが、ライバルも同様の作戦を採ったので、大きなゲインにはなりませんでした。しかしレース後半にトップ3に追いつき、表彰台争いをできたので、最終的に表彰台には立てなかったものの、トップとの差が大きいわけではないことを示せたと思います。とはいえ、ランキングトップ2との差もあったことも事実ですので、レクサス勢のなかでの順位をしっかりと受け止め、彼らに追いつき、追い越せるようなチーム作りに引き続き取り組み、来季の開幕戦をいいかたちで迎えられるよう、今から精いっぱい頑張っていきたいと思います。今年も応援ありがとうございました。そしてLEXUS TEAM LeMans WAKO’Sの皆さん、チャンピオンおめでとうございます」

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