ZENTは前回の鈴鹿の優勝で25ポイントというビックポイントを獲得し、一躍ランキング2位に浮上。そのZENTと対をなすようにここまで前戦でポイント獲得と、コンスタントに上位の成績を収めてきたのDENSOだ。昨年はドライバーズランキング13位だったDENSOは一躍、今季はどうしてここまで安定した成績を残せているのか。田中耕太郎エンジニアに聞いた。

「運転手の調子がいい。運転手が速い。まずはそこに付きますね」と話す、田中エンジニア。

「ヘイキ(コバライネン)さんがスーパーGTでの走り方を掴んでくれた。『こうやって乗ってくれないか?』というリクエストに対して、『わかった』と、その通りに走れるようになった。『わかった』と言って、すぐに本当にわかっちゃったのがすごいよね」

 昨年加入したコバライネンの2年目の進化が大きいと語る田中エンジニア。田中エンジニアはこれまでフォーミュラ・ニッポンを含め、さまざまなタイトルを獲得し、多くのドライバーとコンビを組んで来たが、その歴代のドライバーの中でも、コバライネンはドライバーとして高いパフォーマンスを持っているという。

「昨年からもともと速いのは知っていたけど、どうも乗り切れていなかった。そこで本人に何かきっかけがあったんだろうね。『このクルマはF1じゃないから、こうは動かないよ。ハコ車だから前にエンジンがあるし、屋根があるし、F1に比べればゆったりしか動かないんだから』というような話をしたり、あとは『フロントにエンジンがあるのに、タイヤはフロントが狭いんだよ』とかを話したら、それを理解してくれた。とにかく、速さは一流ですよ。だからもう、運転手としては完璧じゃないですか」

ランキング2位、3位、4位を閉めるレクサス陣営。このタイで抜け出すのはどこか。
ランキング2位、3位、4位を閉めるレクサス陣営。このタイで抜け出すのはどこか。

 そのドライバーの本来のパフォーマンスが出せることに重なり、サードのチーム力アップも今の好成績を支えているという。

「チームが良くなったのは間違いない。野田(英樹)監督がスタッフを集めてくれて、メカニックを含めたチーム力が昨年から上がった」と話す田中エンジニア。レクサス陣営のトップを奪うのは、ここ数年のレクサスのトップランカーのZENTか、それとも新体制で名門復活を目指すDENSOか、今年のレクサス陣営で注目のポイントとなる部分だ。

■予想が難しいGT300で、支点となるタイヤメーカー

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