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投稿日: 2019.12.02 16:10
更新日: 2019.12.02 16:12

LEXUS TEAM WedsSport BANDOH スーパーGT×DTM特別交流戦 レースレポート


スーパーGT | LEXUS TEAM WedsSport BANDOH スーパーGT×DTM特別交流戦 レースレポート

AUTOBACS 45th Anniversary presents
SUPER GT x DTM 特別交流戦

■開催日
 RACE1:11月23日(土)
 RACE2:11月24日(日)
■開催地
 富士スピードウェイ(静岡県)
■入場者数
 金曜5100人
 土曜2万2600人
 日曜2万4100人
 総入場者数5万1800人

■予選 11月23日(土)【9位】

天候:雨
コース:ウエット
気温/路面温度:13度/12度

 SUPER GTとDTMとの交流戦として開催される『AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT×DTM 特別交流戦』。特別戦のRACE1のドライバーは坪井翔選手。通常のシリーズ戦と違い本日のレースは予選と決勝をひとりで走り抜ける。

 天候は朝から降ったり止んだりと読めず、予選前には雨が上がるがまた降り出し、タイヤは全車ウエットタイヤでのスタートとなる。ウエットタイヤの使用本数は8本までと決まっていた。

 いつもの予選とは異なり、予選開始前からピットロードに列をなしてスタートを待っている。気温と路面温度が13/12度とかなり低く、初体験の他メーカータイヤも含め、20分の予選をどう見せるか見物である。

 フルウエットでの金曜日の走行は走っているがダンプ状況は初走行。内圧など多くのチャレンジがどうなるか? 他車も含め全く予想がつかなかった。

 SUPER GTの予選とは異なり、全車、予選の時間をフルに使い、そのなかでベストタイムを出すという形となり、1分42~43秒前後で予選が推移していく。19号車は残り12分でピットに入り新しいウエットタイヤに交換。予選は天候とタイヤともに難しい状況のなか、まるで決勝へ向けて刀を研ぎ澄ますかのごとく、静かに淡々と進む。

 残り1分半に坪井選手は1分42秒810を出し、暫定7位。その後他車のタイム更新があり、予選結果は9位となりました。最後の最後の方が条件は良かったか?

 やはりデータを持っているDTM車も前に来た。予選結果は、SUPER GT勢の37号車のニック・キャシディ選手が唯一の41秒台を出しポールポジションを獲得。以下28ー1ー23ー99ー17ー24ー3ー19ー36ー6ー12ー8ー33ー38ー21ー39ー00ー11ー64ー16ー4号車となります。

■坪井選手コメント(予選後)

「予選はダンプ状態で金曜日とは全く違う路面状況で内圧設定が難しい状況のなかで上手く1周をまとめる事ができず9番手でした。予想しているタイムは更新できそうだったので、決勝に向けて手ごたえはあります。上手くいけば3番か4番狙えると思います」

■決勝 11月23日(土)【5位】

天候:雨・曇り
コース:ウエット
気温/路面温度:15度/14度(決勝スタート時)

 午前中の予選で降っていた雨は上がり、路面が乾いた富士スピードウェイはドライタイヤでレースができるものの、いつ天候が悪化するか解らない状況となる。

 レース時間は規定周回数ではなく、55分+1周の時間制となり、タイヤはワンメイク。DTMとSUPER GTとのルールを均した特別ルールでの開催はレース展開にどう影響するか。

 予選2番手の28号車がコースイン直後にクラッシュ。レースに出場できなくなり21台でのレースとなった。4台のスーパーカーによるパレードラップ(1周)、1周のフォーメーションラップを経て、SUPER GT初のインディスタートにてレースが開始された。

WedsSport Racing Galsの安田七奈さんとくま吉
WedsSport Racing Galsの安田七奈さんとくま吉

 ドライバーは坪井選手。スタート直後にイン側から激しくオーバーテイク! 24、17号車をパスして7番手に上がるが、その後、順位が目まぐるしく入れ替わり、オープニングラップは8番手となる。2周目の1コーナーで3号車をインからパスして6番手に上がる。

 坪井選手の怒濤の追い上げで、3周目のメインストレートで23号車をパスすると、後ろから6号車が迫ってくるのをもろともせず、さらに前の36号車に追いつくと、後ろの6号車とともに4番手争いが激化するのだが、4周目の1コーナーで36号車を刺して4番手に上がると引き離しにかかり、前との差6秒を詰めにかかる。

 前との差が4秒と落ち着き始めた残り30分(17周目)で4番手のままピットイン。タイヤ交換を行って暫定8番手でコース復帰となる。タイヤが暖まると、さらに自己ベストで周回を重ね、前の1号車に迫る坪井選手は残り21分(21周目)で追いつき3番手争いを開始するが、徐々に1号車との差が開いてしまう。

 そんな中、残り8分(28周目)で12号車がメインストレートでペースダウン、ストレートのピット出口付近に止まったため、残り7分でセーフティカー(SC)が入ることとなった。

 SCが入っている間もタイムのカウントがされるため、残り3分でSCが離れると、残り3周のスプリントレースが再開、しかも、インディスタート形式での再スタート。

 スタート時の車両間の距離が短いインディ形式では接触による混乱が予想されたが、特に混乱無く19号車は4番手にてリスタート。スタート後「ブレーキが効かない!」とドライバーから無線が入った。熱によるブレーキトラブルだった。

 レース再開直後の1コーナーで6号車にパスされ、5番手に落ちてしまい、さらに後ろの36号車からの5番手争いの激しい追撃を受けることとなる。しかも、最終ラップはさらにBMWの21号車との3台での5番手争いがさらに激化したが、坪井選手は後ろの2台を押さえ込み、5位にてチェッカーとなりました。

 レースはポールポジションの37号車が2位以下を引き離し、終盤のSCによる各車間タイムのリセットをもろともせずに、ポール・トゥ・ウインで優勝。以下、17ー1ー6ー19ー21ー36ー33ー38ー16となりました。

■坪井選手コメント(決勝後)

「結果的には5番手でした。いつもと違うスタート方式でスタートから1コーナーからバチバチな戦いでしたが、そのなかでもバトルを勝ち抜いて、決勝ペースも良かったので予選が前だったらもう少し違う展開だったかな? と思います」

「しっかりお客様にとっても面白いレースを見せることができたかな? と思っています。SC明けはブレーキトラブルで1つ順位を落としてしまいましたがレースはとても楽しかったです。僕の悔しい気持ちを国本選手がなんとかしてくれると思っています」

「一年間苦しいレースもありましたが、なんとか1つでも上の順位でと強い気持ちで走っていたので、自分的には強くなった成長した1年でした。沢山の応援ありがとうございました。今後とも応援宜しくお願いします」

■坂東正敬監督コメント(予選・決勝後)

「始めてのワンメイクタイヤでしたが、エンジニアが素晴らしいセットを出してくれて走りだしから順調でした。ブレーキトラブルの原因をさぐりながらセットアップとタイヤ内圧のテストを木曜日から繰り返していました。天候がコロコロと変わるため、毎セッション同じ状況で走ることができず、木曜日7番手を走行していました」

「タイヤの状況が新品とか中古とかで違うなか、感触は悪くなく土曜日のRACE1の予選に挑みました。若干もったいない部分もありましたが、ドライバーが決勝は行けると断言していたので楽しみでした。表彰台も見えているなか、ホンダ車が速く、4番手を走行中にSCが入りブレーキの温度が上がり、ブレーキトラブルになり、5位でチェッカーを受けました」

「5位を守ってくれた坪井。途中会場を一番沸かせた坪井。とてもルーキーとは思えない走りで彼の1年の成長を見ることができました。LC500は17年に関口、18年山下、19年坪井この3人がバトルしている姿を見られてとても満足でした。表彰台獲得とはいきませんでしたが満足なレースでした。応援ありがとうございました」


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