Nissan GT-R NISMO GT500は、3シーズンで24戦12勝を挙げた現行規定としてのラストレースを見事に締めくくっています。
週末の土曜日と日曜日は好天に恵まれましたが、公式練習が行われた金曜日は雨に見舞われました。
そしてその影響から、土曜日に行われた第3戦の公式予選はウェットコンディションとなりました。雨の公式練習から好調だった#24 GT-Rが予選2番手につけ、午後の決勝レースに期待をつなぎました。
佐々木大樹から柳田真孝に引き継ぐ計画で臨んだ決勝レースでは、佐々木がタイヤマネージメントに気遣いながらも他車がピットインしていく中周回を重ね、21周目にはトップに立ちます。
34周で行ったルーティーンのピットインでタイヤ無交換作戦を敢行しロスタイムを抑えてさらにリードを広げた#24 GT-Rは、交代した柳田もタイヤを労わりながら最後までレースリーダーのポジションをキープ。
7月にスポーツランドSUGOで行われたシリーズ第4戦に次いで、今季2勝目を挙げました。ちなみに、シーズン2勝は松田次生/ロニー・クインタレッリ組の#1MOTUL AUTECH GT-Rと並んでシーズン最多勝となっています。
引き続き好天に恵まれた日曜日の第8戦は、朝一番の公式予選からドライコンディション。ただし気温・路面温度ともに低く、タイヤ選択がポイントとなりました。
ミシュランを装着する#1 GT-Rと本山哲/千代勝正組の#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R、ブリヂストンの安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組の#12カルソニックIMPUL GT-R、そしてヨコハマを履く#24 GT-Rの各チームは、この低温を想定したタイヤを選択しましたが、予選では#12 GT-Rが5番グリッドに並んだものの、#46 GT-Rが8番手、#1 GT-Rは9番手、前日のウィナー、#24 GT-Rは12番手と下位に沈んでいます。
しかし決勝レースでは着実なペースで追い上げ、#46 GT-Rが6位でチェッカーを受けたのに続いて#1 GT-Rが7位、#12 GT-Rが8位。#24 GT-Rも10位でチェッカーを受け、GT-Rは4台すべてが入賞を果たしました。
2014年から3シーズンにわたって熱戦が繰り広げられた現行車両規定でのレースですが、今回がラストレースとなりました。3年間で計24レースが行われましたがGT-Rは通算12勝。#1 GT-Rのシリーズ3連覇こそ逃してしまいましたが、4台すべてが入賞を果たすフィナーレとなりました。