SUPER GT
第1戦
たかのこのホテル OKAYAMA GT 300KM RACE
岡山国際サーキット
決勝：4月11日
天候：晴れ
コース状況：ドライ
決勝：リタイア
2021年SUPER GTシリーズ開幕戦は、4月11日に岡山国際サーキットで決勝レースが行われ、開幕。前日同様朝から好天に恵まれ、朝早くから開幕を待ちわびた熱心なファンや家族連れが、入場数の制限はあったものの思い思いに距離を取りレースを待った。そして午後には気温も20℃近くまで上昇し、絶好のレース日和となった。
午前中のドライバーアピアランスが終わると11時55分から20分間のウォームアップ走行が行われ、満タンでのバランスをチェック。そしてこの短いセッションでは10番手のタイムをマークすることができた。
300kmの決勝レースは気温19度、路面温度36度というコンディションの13時30分にフォーメーションラップが始まり、13時35分にバトルがスタートした。ステアリングを握ったのはロータス・エヴォーラMCに慣れた加藤で、8位という順位を守って周回。7周目にヘアピンでストップした車両がありセーフティカー（SC）が導入された。隊列を組み直して11周でリスタートすると1台の車両にかわされ9位へポジションを落としたが、5台による6位争いを展開した。
24周と早めに加藤はピットインしてタイヤ交換、燃料補給を終え阪口に交代。タイヤはスタート時に柔らかいソフトコンパウンドを履いていたが、この日は予想以上に路面温度が上がったこともあり、フロントに前日の公式練習で使用したハードタイヤ、リヤに新品のハードタイヤを履いた。
30周目に1コーナーでスピン&クラッシュした車両があり、ここで大半の車両が一気にピットインしたこともあり、ピットロードは大混乱となった。そして二度目のSC導入。既にルーティーンピットを済ませ交代していた阪口はそのままコースにとどまり、ピット作業が落ち着いた時点で、実質的な4位を走行していた。
37周でレースがリスタートすると、38周目にはひとつ順位を落とし5位を走行。しかし4位と2秒あった差は周回ごとに縮まり、45周目には1.4秒差まで迫っていた。ところが48周目のヘアピン立ち上がりからのリボルバーコーナーでGT500車両からの接触を受けスピン。何とかピットへは戻って来たが、フロントのアンダーパネルが落下し、フロントのクラッシャブルストラクチャーも破損していたことでレース続行は無理と判断。残念ながらピットガレージでレースを終えることになった。
次の第2戦は5月3〜4日に富士スピードウェイにおいて500kmレースとして開催される。
加藤寛規
「このパッケージでは初のレースということで、どんな風になるのかと思っていましたが、路面温度が予想より高くなり厳しいレースになりました。短いタイミングでピットインしたフレキシブルな作戦だったのですがチームは対応してくれたので、今後も心強いと思いました。その後SCが入って作戦もうまくいき、5位で前に追いついていたところでのもらい事故。仕方がありませんが、気持ちを入れ替えます。次の富士はうまく展開して表彰台を取りたいですし勝ちたいですね」
阪口良平
「リスタート後は11号車GT-Rに行かれましたが、クルマも決まっているし先は長いからと最終ラップのことも考えながら走っていましたしタイヤのマネジメントもできていました。11号車GT-Rを追いかけながら、僕は後ろの244号車スープラとバトルをしていたのですが、左からGT500車両がドーンと来たらまたドーンと来ました。僕は何もできず終わってしまったことなので仕方がないですが、クルマをゴールに運べず非常に悔しいです。トップが見えるところで走っていましたし、プラスに考えて次の富士は去年も調子良かったのでランキング争いに加わりたいです」
渡邊信太郎チーフエンジニア
「路面温度が上がったので抜いていくレース展開ができないこともあり、早目にピットインしてハードタイヤに交換しました。ハードタイヤは温まりに時間がかかるので、フロントにはユーズドのタイヤでリヤは新品でした。走り出したらペースも良くタレも少ない。摩耗やタイヤのライフには自信がありました。あの事故はリヤにぶつかって横を向いたところへ左前にガンという状態でした。抜けなかったとしても5番で終われただろうし本当に残念です。このパッケージで初のレースをしていろいろなデータが取れましたので収穫はありました。次は良い形で終われるように準備していきたいと思います」
