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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.11.27 22:30
更新日: 2021.11.27 23:51

LMcorsa 2021スーパーGT第8戦富士 予選レポート

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スーパーGT | LMcorsa 2021スーパーGT第8戦富士 予選レポート

S-GT2021 Rd8 FSW QF
LMcorsa REPORT
#60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT

公式練習からトップ5に入る好調さを示すと予選Q1のB組を河野選手が2番手で突破
予選Q2では吉本選手が3位を獲得し、決勝レースは3番手から富士戦の連勝を狙う

 4月10~11日に岡山国際サーキットで開幕した2021年のAUTOBACS SUPER GT。今季もコロナ禍でのシーズン開催ということで海外戦は組み込まれず、国内6箇所のサーキットで8戦が行われるスケジュールとなった。5月末に開催予定だった第3戦の鈴鹿サーキットは新型コロナウイルス感染症の蔓延によって8月に延期されたが、それ以外のラウンドはこれまでスケジュールどおりに実施されてきた。

 そして2021年シーズンを締めくくるSUPER GT第8戦『FUJIMAKI GROUP FUJI GT 300km RACE』が富士スピードウェイを舞台に11月27~28日に実施される。

 今季からGR Supra GTにマシン変更したLMcorsaは、シェイクダウンテストを2月末に行うと数週間後にはSUPER GTの公式テストに臨み、新車の走り始めから約1カ月半後には開幕戦を迎えた。ごくわずかな準備期間だったがチームは開幕戦からGR Supra GTのパフォーマンスを引き出し、第2戦の富士スピードウェイでは早くも優勝を果たした。第3戦以降はサクセスウエイト(ウエイトハンデ)の影響や、決勝レースで想定外の問題が起こりポイントを積み重ねることができなかった。シリーズ序盤はシリーズチャンピオン争いをしていたものの、最終戦を前にして惜しくもチャンピオンの可能性は潰えてしまった。

 それでも最終戦の舞台となる富士スピードウェイはGR Supra GTの初優勝を飾ったサーキットであり、マシンとの相性もよいサーキット。チームとタイヤメーカー、ドライバーを含めたすべての関係者が自信を持って最終戦に挑んだ。

 SUPER GT第8戦のスケジュールは、11月27日(土)に公式練習と予選、28日(日)に300kmの決勝レースが予定されている。まず走り始めとなった公式練習は、27日の9時から10時45分までの予定で実施された。SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTには吉本大樹選手が乗り込みマシンバランスを確認すると、続けて持ち込んだタイヤのチェックを行った。路面温度が10度ほどと非常に冷え込んだなかでの走行となったが、マシンのバランスは良く想定していたメニューを順調に消化していった。

 公式練習の開始から50分が経過した9時50分には河野駿佑選手がSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTに乗り込んで、決勝レースを見据えたテストを実施。2種類の異なるタイヤでロングランテストを行い、マシンバランスとともに持ち込まれたタイヤの特性もみえ、想定どおりに公式練習を終えた。結果は吉本選手がマークした1分35秒645がベストタイムで、GT300クラスの28台中4番手となった。

気象データ

気温:9度、路面温度:13度(公式練習開始時)
気温:10度、路面温度:12度(予選Q1開始時)

予選

 公式練習後の10時55分から20分間にわたってFCY(フルコースイエロー)のトレーニングがあり、ここでは河野選手が11周を走行して予選前の走行テストを終えた。予選Q1は14時30分からスタートし、GT300クラスの予選Q1は28台のマシンが2組にわけられて競われた。LMcorsaはB組で出走することになり河野選手がSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTのステアリングを握る。路面温度が10度強ということで全車が入念にウォームアップを行う。河野選手も徐々にタイムを上げていき、計測5周目に1分35秒743をマークすると翌周には1分35秒068までタイムアップする。結果としてB組の2番手となり、予選Q1を突破した。

 GT500クラスの予選Q1を挟みGT300クラスの予選Q2は15時23分から10分間で競われた。SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTには吉本選手が乗り込む。吉本選手もコースインから4周をウォームアップに充てて、5周目にアタックを開始する。全セクターで自己ベストタイムを上回ると1分34秒799をマークし、タイム計時モニターの2番目にSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTの名前が刻まれる。最終的には1台にタイムを更新されたが3位となり、明日の決勝レースは3番手から富士スピードウェイ戦の2連勝を狙う。

コメント
飯田章監督

「予選をトップ3で終えられたことは非常に満足していますし、良い内容だったと思います。公式練習では今シーズンもっとも冷え込んだ路面コンディションにマシンやタイヤを合わせ込む必要があり、やや懸念材料もありました。それでもドライバーとチームの努力によって予選までに前向きな方向性が見つかり、その結果が3位となりました。ここ数戦は決勝レースで順位を落としてしまっているので、今回は取りこぼしなくひとつひとつ確実に積み上げて勝ちたいと思います」

吉本大樹選手

「富士スピードウェイは第2戦で勝っているので、ある程度の自信を持って臨みました。公式練習からGR Supra GTのパフォーマンスを発揮でき、想定していたメニューは順調に終えることができました。河野選手の決勝レースを見据えたテストも順調に周回も重ねることができ、いつもの公式練習より多くの項目をテストできたと思っています。予選ではQ2を担当したのですが、マシンのバランスも良く3番手となりました。決勝レースに向けては、ミスなくチームもドライバーも持っている力を出し切れれば勝てる可能性があると感じています」

河野駿佑選手

「公式練習はまず吉本選手がマシンのバランスやタイヤの確認を行って、そのあとに乗りました。決勝レースを見据えてチェックをしましたが、それなりに良いところが見つかったと思います。予選Q1を走ったのですが、アタックしようとした周の第3セクターでミスしてしまい本来ならもう少しタイムを伸ばせたはずです。それでもB組の2番手で吉本選手のバトンを繋げたことは良かったと思います。明日の決勝レースは上位で勝負できるパッケージだと感じているので、ミスなく最後まで攻めていきます」

2021スーパーGT第8戦富士 河野駿佑(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)
2021スーパーGT第8戦富士 河野駿佑(SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT)


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