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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.11.28 00:33

TGR TEAM ZENT CERUMO 2021スーパーGT第8戦富士 予選レポート

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スーパーGT | TGR TEAM ZENT CERUMO 2021スーパーGT第8戦富士 予選レポート

2021 AUTOBACS SUPER GT Report

FUJIMAKI GROUP FUJI GT 300km RACE
第8戦 富士スピードウェイ

ZENT CERUMO GR Supra
#38 立川祐路/石浦宏明

◆11月27日(土) QUALIFY
公式予選結果 7位

 いよいよ2021年のSUPER GTシーズンも最終戦となる第8戦を迎えた。決して思いどおりのシーズンではなかったTGR TEAM ZENT CERUMOにとって、地元での最終戦は2022年に繋げるためにも好結果で終えたいレース。チャンピオンの可能性はすでにないが、優勝を狙うべく、第7戦もてぎから3週間というインターバルのなかで、チームは準備を整え11月27日(土)の予選日を迎えた。

 前日から晴天に恵まれていた富士スピードウェイで、午前9時からスタートした公式練習。午前は風も少なく、冷え込みもそこまで強くないコンディション。富士山も顔を出す晴天のなか、ZENT CERUMO GR Supraは立川祐路がステアリングを握りコースイン。今季後半好調のZENT CERUMO GR Supraのフィーリングを確認していった。

 アクシデント等による赤旗中断はなく、各車がセットアップを進めていくなか、立川もピットアウト〜インを繰り返しながらZENT CERUMO GR Supraの調整を続けていく。ただ、オーバーステア傾向があり、その修正を行っていく。ただ立川のスティントでは、フルコースイエロー(FCY)の速度を合わせるキャリブレーションタイムなどもあったため、思うように作業は進まず、立川は交代直前に1分27秒211というベストタイムをマークするとピットイン。石浦宏明にステアリングを託しセットアップ継続を任せた。

 石浦も同様にオーバーステアの傾向を感じるが、セットアップを調整していくと、まだパーフェクトではないが改善の兆しがみられた。専有走行の最後に1分27秒294までタイムを上げ午前の走行を締めくくり、最終的にZENT CERUMO GR Supraは立川が記録したタイムがZENT CERUMO GR Supraの最速となった。トップとはやや差はある6番手という位置につけた。

 インターバルの間にエアレースパイロットの室屋義秀選手によるフライトパフォーマンス『“Challenge for the future” Yoshi MUROYA × LEXUS Special Flight@ FUJI SPEEDWAY』やFIA-F4のレースが行われた後、やや気温が冷え込むなかで迎えた午後2時30分からの公式予選。Q1のアタッカーを務めたのは石浦だ。

 開始とともにコースインした石浦は、公式練習で得たデータをもとにセットアップ修正を行ったZENT CERUMO GR Supraをドライブしながら、1分37秒台、そして1分32秒台とタイムを上げつつ、慎重にタイヤをウォームアップさせていく。セットアップ改善が功を奏し、ZENT CERUMO GR Supraのフィーリングは良好だ。そして5周目、1分26秒766をマークしまずは4番手につけると、さらに翌周、1分26秒253までタイムを上げてみせた。一気に2番手へと浮上し、見事Q1突破を達成。Q2の立川に繋いでみせた。

 午後3時41分からスタートしたQ2。西日が強く差すなか、立川はZENT CERUMO GR Supraのステアリングを握りコースインすると、Q1の石浦と同様じっくりとタイヤを温めていった。石浦のフィードバックをもとにステアリングを握った立川だったが、オーバーステアもパーフェクトではないながらも良好な感触となっていた。

 立川は5周目、1分26秒292というタイムをマークし、4番手につける。翌周もアタックを展開するがタイムは伸ばせず、逆にライバルたちがタイムアップ。最終的にZENT CERUMO GR Supraは7番手で予選を終えることになった。

「もう少し前にいきたかった」と立川は悔しがったが、とはいえ上位陣のタイム差は僅差で、立川が記録した1分26秒292はコースレコードタイムを更新している。今季最終戦、良いかたちでシーズンを締めくくる準備は整った。大きく順位を上げてレースを締めくくるべく、TGR TEAM ZENT CERUMOはしっかりと準備を整え、決勝日を迎える。

ZENT CERUMO GR Supra
ZENT CERUMO GR Supra

立川祐路と石浦宏明
立川祐路と石浦宏明

ドライバー/立川祐路
「午前の公式練習ではオーバーステアの状況で、リヤの安定感がない状態でした。自分がドライブしている間はフルコースイエローのキャリブレーションなどもあり試す時間がありませんでしたが、公式予選までにパーフェクトではないにしろ改善されており、比較的良い状態でアタックすることができました。トップのタイムは少し届きませんでしたが、欲を言えばもう少し前の順位にいきたかったですね。タイヤ選択等も他チームと違う部分もあるので、どうなるかは分かりませんが、何はともあれ今年最後のレースですからね。良いかたちで終えたいと思っています」

ドライバー/石浦宏明
「第2戦富士とは異なるセットアップで事前に準備を行ってきましたが、想定していたセットアップメニューは立川選手が確認してくれました。ただ走り出しからオーバーステアの傾向があり、その修正をトライしながら公式練習をこなしましたが、完全に改善はしきれず、予選に向けてさらにセットアップを修正しました。予選ではそのフィーリングが良く、気持ち良くアタックできたと思います。自分たちがもっている道具のなかではそのポテンシャルを引き出すことができましたし、前回までの修正点もみんなで取り組み、今季いちばん手ごたえを感じています。ポジティブな部分があった一日になったと思っています。今回はGR Supra勢が速く、富士との相性も良いので、レースの方がより強さが出せると思っています。強みを活かして、どんどん追い上げていきたいと思います」

村田淳一監督
「走り出しはクルマのフィーリングがいまひとつでしたが、とはいえGR Supra勢が全体的にタイムが出ていた状態でした。公式予選までにエンジニア、ドライバーが協力してクルマを改善してくれて、石浦選手が2番手タイムをマークしてくれましたし、立川選手もコースレコードを更新する走りをしてくれました。順位は7番手ですが悪い部分もあまりないですし、他チームとタイヤの違いもあるので、気温、路面温度等、自分たちに有利な方向に運んでいければと思います。NSX-GT勢の前にはいきたいですし、表彰台、そして来季に向けた良い流れを作っていければと思っています」

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