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投稿日: 2022.08.31 13:20

TGR TEAM SARD 2022スーパーGT第5戦鈴鹿 レースレポート


スーパーGT | TGR TEAM SARD 2022スーパーGT第5戦鈴鹿 レースレポート

DENSO KOBELCO SARD GR Supra
第5戦鈴鹿、今季初表彰台となる3位を獲得!

2022 SUPER GT 第5戦「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE」(8/27-28)
鈴鹿サーキット(1周5.807km)
入場者数:予選9,000名、決勝16,500名 合計25,500名

 8月28日(日)、SUPER GT第5戦「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE」の決勝が行われ、7番グリッドから活溌溌地に勝利を狙っていったDENSO KOBELCO SARD GR Supraは、関口が燃費を稼ぎながらペース良く周回を重ねて前回同様に様々な戦略プランの可能性を高めるクレバーな走り。他車がピットインを始めコース上が空くと関口はプッシュしてオーバーカット戦略を遂行。33周目に満を持してピットインをすると11位で中山が戦列復帰。

 タイヤをマネージメントして安定したペースで中山は周回を積み重ね、2回目のピットは、49周目SC導入前に中山がピットに滑り込むことに成功。給油作業のみのスプラッシュアンドゴーで素早くピットアウトすると実質2位のポジションで戦列に復帰してみせた。

 レース展開は先が読めない戦況が続く中でフロント開口部に芝が詰まるトラブルが襲う。後続に迫られながらも、しっかりとクルマとタイヤをマネージメントをした中山は3位でフィニッシュ。待望の今季初表彰台を獲得した。ドライバーポイントは11点を獲得(計27点)、チームポイントは14点を獲得(計40.5点)し、ともにランキング6位に浮上した。

2022スーパーGT第5戦鈴鹿 関口雄飛/中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)
2022スーパーGT第5戦鈴鹿 関口雄飛/中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)

■事前情報

 後半戦を占う重要な一戦で真夏のロングディスタンス。シーズン折り返しとなる第5戦の舞台は今季2度目の鈴鹿サーキットとなる。当チームパートナーでもあるFUJIMAKI GROUP様がラウンドパートナーを務め大会名称は「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE」。前戦第4戦富士では、チーム一丸となった冷静かつ大胆に攻めたレース戦略と走りで巻き返し、健闘の6位フィニッシュとなったDENSO KOBELCO SARD GR Supra。

 8月27日(土)午前に公式練習、午後にノックアウト方式(Q1、Q2)の公式予選で、28日(日)決勝は14時30分スタート。第4戦富士と同じく450km(77周:約3時間)で争われ、給油を伴うピットストップは2回が義務付け。また両日とも往年のグループCレースカーによるデモンストレーションランも予定されている。サクセスウェイトは現獲得ポイントの倍となる32kgを搭載。重量増による鈴鹿でのタイムの落ち込みは、32kgだと約0.7秒と見込まれる。

 鈴鹿サーキットの大会公式画像に再び描かれるなど期待も高く、チームの本拠地に近いため応援者も多く訪れる鈴鹿。シリーズ前半戦ではあと一歩で表彰台といった戦いを繰り広げ、450kmで行われたレースでは巧みなレース戦略で後方から追い上げたDENSO KOBELCO SARD GR Supra。シリーズ後半での形勢逆転を狙うための最大のヤマ場で、今季許される2基目のエンジンを投入する。予選上位グリッドを獲得することが課題で、暑い長丁場ゆえ、天候や運も含めてレース戦略とドライバーも含めたチーム全体の総合力によって勝負の行方が左右される第5戦鈴鹿。非常にタフな戦いを強いられると予想されるが、脇阪寿一監督のもとチーム一丸となって意気盛んに勢い良く、活溌溌地に勝利を狙っていった。

2022スーパーGT第5戦鈴鹿 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)
2022スーパーGT第5戦鈴鹿 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)

■公式練習走行

 27日(土)9時25分から開始された公式練習走行は、気温30度/路面温度34度の曇天の中で85分間のセッションが開始された。まずは確認のためミディアム系ドライタイヤを装着して関口がアウトイン。その後、タイヤ評価のため8周を走行。7周目に1分49秒155とその時点で13番手タイムをマーク。クルマのセット調整を施した後に再びコースインした関口は、12周目に1分48票452の12番手タイムをマーク。

 14周目からは中山が同じタイヤを評価。さらにセットアップを進めていった。21周目からは別のミディアム系タイヤで中山がクルマの感触を確かめ、アンダーステアが強めとのことでインターバルで予選に向けて更に調整を進めることとなった。混走セッションは27周を走行して、関口がマークした1分48秒452のタイムで13番手となった。

 10分間のGT500単独セッションでは、気温33度/路面温度40度に上昇。関口がハード側タイヤでアタックシミュレーションを実施。開始早々に赤旗中断で仕切り直しとなり再度アタックに。4周目1コーナー進入でスピンを喫してしまい、十分なアタックとはならず。公式練習走行ではトータル33周を走行して単独セッション5周目に関口がマークした1分47秒700の14位に留まった。その後、FCYテストを中山が担当して11周を走行。予選に向けて更にセットアップを進めることとなった。

2022スーパーGT第5戦鈴鹿 関口雄飛/中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)
2022スーパーGT第5戦鈴鹿 関口雄飛/中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)

■公式予選
■Q1:関口が集中アタックでQ2進出をもたらす

 27日(土)15時53分開始と20分遅れで陽が傾いた遅い時間帯でのQ1となったが、まだ路気温とも高く、気温31度/路面温度38度の曇り。コースオープンしてから30秒ほどで早めのコースインをした関口は、決勝も見据えてハード側タイヤを選択。5周目にアタック1周のみと決めてタイヤの温めに時間をかけていった。

 予定通り、5周目にアタックを開始してセクター1は28秒台に入ろうかという上位タイムをマークすると、難所のセクター2で17秒台で駆け抜けた。肝となる長い区間のセクター3では39秒前半のタイムを叩き出す流石の走り。セクター4では19秒台にねじ込むセクタートップタイムでフィニッシュラインをイン側から駆け抜ける集中した1周のみのアタックを見せ、カットラインを上回る8位に滑り込み、見事にQ2進出をもたらした。

2022スーパーGT第5戦鈴鹿 関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)
2022スーパーGT第5戦鈴鹿 関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)

■Q2:中山が1ポジションアップの7番グリッドを獲得

 28日(土)16時31分のQ2開始時点は、気温31度/路面温度38度と変わらずの曇り。関口からインターバルの間にクルマとタイヤのQ1での状況からタイムが出せる走り方のアドバイスを受けた中山は、開始から30秒ほど経ってから、真っ先にコースイン。関口と同じくハード側タイヤを装着して丁寧にウォームアップを開始した後に5周目にアタックを開始。

 セクター1では若干まだフロントが温まりきっておらずアンダーが強く出てしまうも29秒台前半タイムをマークすると、気合いのセクター2では17秒で関口のセクタータイムを更新。130R手前の最高速を伸ばすためにライン取りが難しいセクター3では走路ギリギリまで攻め込む勢いのある走りで39秒台をマーク。セクター4でも関口のセクタータイムをコンマ1秒上回る19秒台で走り抜け、Q1から1つポジションアップの7番グリッドを獲得した。

2022スーパーGT第5戦鈴鹿 中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)
2022スーパーGT第5戦鈴鹿 中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)

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