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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.10.03 20:07
更新日: 2022.10.03 20:08

muta Racing INGING 2022スーパーGT第7戦オートポリス 決勝レポート

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スーパーGT | muta Racing INGING 2022スーパーGT第7戦オートポリス 決勝レポート

第7戦
FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE

オートポリス
予選:10月2日
天候:晴れ
コース状況:ドライ

決勝:リタイア

 2022年スーパーGTシリーズ第7戦の決勝レースは、10月2日にオートポリスにおいて300kmレースとして開催。前日に続き好天に恵まれ、朝早くから多くのファンがサーキットに詰めかけ周辺道路が渋滞するほどだった。昼前には航空自衛隊新田原基地のF-15DJが3機、ホームストレート上空をウエルカムフライトして会場を盛り上げた。

 決勝日は12時10分から20分間のウォームアップ走行が行われ、加藤から堤に交代して車両の動きを確認。このセッションはトップから1秒104差の5番手で、決勝のペースも良さそうだった。

 気温26度、路面温度46度という10月としてはかなり高めのコンディションとなった13時35分。300kmの決勝レースのフォーメーションラップがスタートした。そして13時41分にグリーンランプが点灯してバトルがスタート。ステアリングを握ったのは加藤だったが、混雑する第1コーナーから第2ヘアピンまでに後続にかわされ、オープニングラップで順位を10番手まで落としてしまった。さらに2周目には11番手となった。

 序盤は7台の車両による8番手争いのグループから抜け出せず、10周目からはGT500クラス車両にラップ遅れとなりラインを譲る走りをするため、なかなか前の車両を捕らえることができない。レースも1/3を過ぎる19周で早めのピットインをする車両が出始め、加藤も20周でピットイン。ここで堤に交代し、給油とタイヤ交換を行った。

 堤は21番手でコースに戻り、追い上げを開始。上位陣がピットインを済ませると、堤は88号車ランボルギーニ、55号車NSX、56号車GT-Rとの4台による実質的な4番手争いをするグループのなかの7番手で身動きが取れなくなっていた。やがてそのグループは5台に増え、40周までドライバー交代を遅らせていた2台がピットインすると、堤は7番手となり粘り強く周回を続けていた。しかし47周目の最終セクションを上りながらターンしていたとき、突然電気系統にトラブルが起き、グラベルに車両を止めるしかなかった。上位入賞が期待できたレースは残念ながらリタイアでノーポイントとなった。

 次の第8戦(最終戦)は約1カ月後の11月5〜6日にモビリティリゾートもてぎにおいて、サクセスウエイトなしの300kmレースとして開催される。今年の集大成とすべく悔いのないレースでシーズンを締めくくりたい。

2022スーパーGT第7戦オートポリス muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)
2022スーパーGT第7戦オートポリス muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)

加藤寛規

「88号車(ランボルギーニ)に閉められて3コーナーまでに並ばれて、第2ヘアピンまで隊列の間に戻ることができず抜かれてしまいました。ペースは良く47秒台前半で走れましたが、しかしスタートであそこまで前に出られるとは思わなかったので残念です。残るは1戦でいろいろな合わせ込みをしなければならないし、僕自身もまだ改善しないと行けない部分もありますから、今回は時間の余裕があるのでいろいろ調べて準備したいと思います。クルマは良くなっているし。もったいないレースになってしまいましたが、これもレースです」

堤優威

「ジェットコースターストレートを下り切って、上りながら右切って次の左というところで突然電源が全部落ちてパワステも利かなくなりました。結果はリタイアですが、それよりもレース内容が残念でした。せっかくスタートが3位と前からだったので、6位や7位だったら意味がないですね。ここは抜けないサーキットですが、あのまま完走していたら満足感はなかったと思います。少なくとも表彰台まで行きたかったです。最終戦はサクセスウエイトのないガチンコ勝負なので、まずはQ1を突破して大きなポイントを加算したいです」

渡邊信太郎チーフエンジニア

「バッテリーは生きているので、それを分配するような機能が壊れて全部の電気がいかなくなってしまったのだと思います。順位の話をするとスタート直後に大きくポジションダウンしたことが致命的ですね。早めにピットインして優威に交代というのは予定どおりでしたが、その時点でトップと44秒の差がついていました。止まる直前の時点ではトップとは20数秒差で3位とも3.8秒の差だったので、正直表彰台も狙えたのかなと思っています。この後もてぎでテストがあり、そこで良いタイヤやセットアップがみつかれば良いと思います。」

2022スーパーGT第7戦オートポリス 加藤寛規(muta Racing GR86 GT)
2022スーパーGT第7戦オートポリス 加藤寛規(muta Racing GR86 GT)


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