第1戦/決勝
岡山国際サーキット
2023.4.16 sun
快晴から雨、豪雨・雷雨と豹変した天候変化に苦しんで14位
2023 AUTOBACS SUPER GTの開幕戦、決勝レースが4月16日(日)岡山国際サーキットで行われました。前日の公式予選、雨に苦しみ14位となったK-tunes Racingは、地元ファンのためにも上位進出を狙いました。
迎えた朝は快晴で、お昼頃に雲は増えたものの、強い日差しがサーキットを照らしていました。スタートドライバーは新田守男選手。スリックタイヤでの速さは十分で、好スタートを決めると、1周目で10位までポジションを上げました。
先行車とバトルを展開していた8周目、雨が降り出しました。10周目には完全に路面がウエットとなり、13周目に豪雨へ。96号車は先駆けて14周目にレインタイヤへ交換、実質5位に。しかしその直後、豪雨によりFCY、そしてセーフティカーが導入されることに。
前日より路面温度が高いことで、雨でも速さが発揮できるのではないか? しかし雨がスッと止み、レースが再開すると期待は外れていました。周囲より4秒以上も遅いペースで24周目には11位、30周目には15位へと順位を落としてしまいます。
そして31周目、高木真一選手へのドライバー交代と、スリックタイヤへの交換を実施。まだ乾きが十分でない路面に対して早めの交換でしたが、劣勢を跳ね返すには攻めの戦略も必要です。23位まで落ちた順位を少しずつ取り戻し、43周目には17位となります。
この後、アクシデントに対応するためFCYやセーフティカーが出て、それが解除されそうなタイミングで続けて他車のトラブルが発生。そうしているうちに再び雨が降り出し、今度は雷の発生による安全確保のために赤旗中断。当初の予定周回数を走り切ることなく58周でレースが終了となりました。
二転三転した天候に影響されレースは混乱しました。K-tunes Racingは、残念ながらそれをチャンスにすることができず、14位でレースを終えるました。
影山正彦チーム監督
「まずは寒い雨のなか、多くの地元ファンのみなさんに応援していただき、本当にありがとうございました。雨が降ったり、止んだり、豪雨になったりと、コンディションの変化が激しいレースでした。レインタイヤでのパフォーマンスが厳しくて、良い結果につなげることができませんでした。状況の変化にベストな選択をしながらレースを戦いましたが、残念です」
新田守男選手
「スタートはタイヤの温まりやクルマのバランスも良くて、スムーズに前へ出ることができました。そこからは後半勝負に向けてタイヤを温存しながら…、と思っていたんですけど、雨が降ってきて。レインタイヤへ交換はタイミングも良くて、トップのマシンがすぐそこに見える位置になりましたが、ペースが厳しくて順位を維持することはできませんでした」
高木真一選手
「新田選手がドライで良いペースで走れていたんですが、雨が降ったり、止んだりして、難しいレースになってしまいました。ボクたちの課題でもあるレインタイヤの開発も、これから進むことになっているので、今後は雨のレースでも良いパフォーマンスが出せると思います。地元岡山での開催だっただけに残念な結果でしたけど、次に向かって前進したいと思います」
