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スーパーGT ニュース

投稿日: 2023.08.31 10:58
更新日: 2023.08.31 11:06

TGR TEAM WedsSport BANDOH 2023スーパーGT第5戦鈴鹿 レースレポート

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スーパーGT | TGR TEAM WedsSport BANDOH 2023スーパーGT第5戦鈴鹿 レースレポート

粘りの走りで9位。課題の多いレースだったが次に繋がるレースを見せる

シリーズ名:2023 AUTOBACS SUPER GT シリーズ
大会名:2023 AUTOBACS SUPER GT Rd. 5『SUZUKA GT 450 km RACE』
レース距離:1周5.807km×77周(447.1km)
8月26日(土)天候:晴/路面:ドライ
8月27日(日)天候:晴/路面:ドライ

8月26日(土)
公式予選:GT500クラス13位:1分47秒840

 第3戦は優勝と最高の成績だった19号車。しかし第3戦は赤旗途中終了。表彰式は2位の写真。もう一度最高の結果をスポンサーとファンと一緒に味わいたい。そんな思いでチームは鈴鹿に到着した。2連勝を目指してフリー走行から重みとともにマシンの感触をドライバー、エンジニアは確かめていた。

 残暑の厳しい鈴鹿サーキットで開催されるRound.5 SUZUKA 。シリーズ後半戦に突入し、4連続あった最後450km レースはいつも以上に厳しい闘いが予想される。午前中の公式練習から熱い戦いは始まっていた。

 19号車はトップからコンマ5秒の1分48秒772と7番手のタイムで午前中のセッションは終了。公式練習後のタイムが全15台のタイム差が0.778 しかない熾烈な争いだった。さてサクセスウエイトを44kg 積んだ19 号車はどのようなタイムを出すのか? 予選Q1のアタックドライバーは国本選手。気温/路面温度は33度/52度と特に路面温度が高く厳しい予選になると予想された。

 Q1が開始して1分が経過したところで、何台かがコースインしたが、19号車はまだ動かない。残り7分となったところで遅めのコースインとなる。3周周回後、アタックに入ると1分47秒840のタイムにて暫定5位をもぎ取ったが、他車のアタックで目まぐるしいタイム更新があり、19号車はQ1が13位となり、Q1突破とはなりませんでした。

 Q1の結果は、8 24 23 64 26 27 38 100(以上Q1突破)ー1 3 14 39 19 37 36となります。Q2は残り1周にかけたアタックラップを制した16号車がポールポジションを奪取。以下、23 17 64 38 24 8 100となります。明日の決勝は後ろからの追い上げとなりますが、第3戦で優勝した鈴鹿は験の良いサーキットとなります。表彰台のトップを目指して爆走していきます。皆様の応援、宜しくお願いいたします。

2023スーパーGT第5戦鈴鹿 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)
2023スーパーGT第5戦鈴鹿 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)

予選コメント
坂東正敬監督

「正直重さがあったのか? 風の影響なのか? 苦しい予選でした。コンディションの変化に対応できるマシンにしてあげられなく両ドライバーには申し訳ないです。今年は速さが見せられていないのでデータを分析して次に繋げます」

国本雄資選手

「予選結果は13番手でした。フリー走行からクルマのグリップが足らないような状況で、いろいろ試しながら、フリー走行では明日に向けてのロングランを進めていったんですけれども、予選は選択したタイヤがグリップ発揮してくれる予定だったんですけれど、思ったようなクルマのバランスとグリップが出ずに苦しい予選となりました。本当に少し上げればトップ10に入れたという部分で悔しさの残る予選だったんですけれども、明日13番手から450kmのレースしっかり戦って、ポイント目指して戦いたいです。明日も応援よろしくお願いします」

阪口晴南選手

「結果13番手ということで、国本さんは懸命にアタックしてくれたんですけど、全体的にパフォーマンスが足りなくて、Q1で落ちてしまいました。フリー走行のときから一発の速さという部分でいつもの鈴鹿のような感じが出せていなくて、サクセスウエイトとの向き合い方なのか何なのかパフォーマンスを下げてしまっているので、そこは厳しかったかなと思います。ただ明日に関してはいつもよりロングがいい傾向が見えているので、しっかり個の順位から巻き返して上位で終われるように頑張りたいと思います」

2023スーパーGT第5戦鈴鹿 横浜ゴムのエンジニア、チームクルーと話す阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)
2023スーパーGT第5戦鈴鹿 横浜ゴムのエンジニア、チームクルーと話す阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)

8月27日(日)
決勝:GT500クラス9位

 晴天のなか、時折白い雲が覗く鈴鹿サーキットは、気温が33度、路面温度は50度、湿度が70%という、厳しい暑さのなかでのレースとなる。決勝前のウォームアップ走行では、満タンで車輌バランスの確認を行い、決勝を見据えたセッティングのチェックを行い、タイムが1分50秒920と3番手であった。

 450km、77周のレースのスタートドライバーは国本選手。13番手からのスタートとなる。14時45分、各車エンジンスタートからの三重県警の白バイ、パトカー先導のパレードランからの2 周のウォームラップからレースの火ぶたが切られた。

 オープニングラップはクリーンで、各車等間隔で混乱なく周回されていく。ペースが上がらない8番手スタートの100号車が順位を落とし、2周目には19号車の前に立ちふさがるが、11位の39号車を先頭にセカンドグループの一員として周回を重ねていく。序盤は大きく順位変動がなく、淡々と周回を重ねていくなか、早めのピットインを選択するチームが出て、7周目に3号車が、9周目には39号車がピットに入り、19号車の順位が11位に上がる。

 11周目に300クラスの車両がコースアウト、ストップしたため、FCYが提示されると、16、24号車がすかさずピットに入ると、19号車の順位は9番手となる。12周目にFCYが解除されたが、チーム戦略で早めにピットに入るクルマが出るなか、19周目までに19号車は暫定5番手まで上がる。

 20周目より後ろの16号車にプッシュされるものの、21周目のヘアピンまで押さえたが、パスされ暫定6位となった。26周目に19号車はピットに入ると、ドライバー交代とフルサービスを受け、暫定14位で復帰。全車1回目のピットが終わった30周目の19 号車の順位は14位。ほどなく、アウトラップだった36号車をパスして13 番手に上がる。

 中盤34周目の19号車の順位は13位。前後との車両との差は10秒以上あり、単独走行となる。40周目以降、2回目のピットに入る車両が出てくるなか、46周目に2度目のピットに入り、暫定12位で復帰。

 50周目に300クラスの車両が130Rでコースアウト・クラッシュしたため、FCYが再び入る。51周目にFCYが解除され、レースが再開された。55周目から9位の64号車から12位の19号車まで、各車1秒の間隔で周回を重ねたが、62周目にヘアピンで11位の8号車が前の37号車に仕掛けたことから発端のバトルが勃発したが、その直後に8号車がトラブルにより後退、のち、8号車が130Rで大きくコースアウトしたため、FCYが出たが、8号車がコース復帰したこともあり、その周に直ぐに解除となった。

 そのため、65周目の19号車の順位は10位となったが、後ろからは11位の36号車が迫る。10位争いはその後、さらに激しさを増し、残り5周にはヘアピン手前で36号車に後ろから軽く接触されるまでのものとなるが、阪口選手は最後まで36号車を押さえきり、10位でチェッカーを受けました。

※決勝後の車両検査の結果、23号車が不合格となり、失格となったため、順位がひとつ繰り上がり、総合9位となりました。選手権では貴重な2ポイントを獲得することとなりました。レースは、序盤、予選順位どおりに各車等間隔で周回を重ねていくなか、序盤からポールポジションスタートの16号車が順調に周回を重ねていき、2度のFCY をもろともせずに、16号車はポール・トゥ・ウインで優勝。以下、39 14 17 1 38 100 64 19 36 37 3 24 8 23となりました。

2023スーパーGT第5戦鈴鹿 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)
2023スーパーGT第5戦鈴鹿 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)

決勝コメント
坂東正敬監督

『まずは暑いなか、応援してくださったファンの皆様本当にありがとうございました。僕らが望んでいる順位ではありませんでしたが最後まで諦めない走りをドライバーが見せてくれました。その諦めない姿勢が2ポイント、9位の結果をもたらしてくれました」

「チームとしてはドライバーに与えるインフォメーションや重いクルマの状態のセットアップなどまだ課題は沢山ありますが課題を克服しながら次のレースを戦います。次のレースも48kgと重いですがチーム一丸となって戦います。沢山の応援ありがとうございました」

「ランキングは8位まで落ちてしまいましたが残りの3戦はSUGO、オートポリス、もてぎです。SUGOは昨年ポールを獲得したサーキット、オートポリスは昨年5位、もてぎは予選2番とヨコハマタイヤの相性が良いと思っています。 シリーズ狙って戦います」

国本雄資選手

「13位から9位でゴールしました。全体的にレースペースが苦しく、少しずつ前とギャップを作られてしまい厳しい展開でした。課題の残るレースになりましたが、ひとつひとつ改善して次戦では良い状況になるように準備していきます」

阪口選手

「決勝正式は9位でした。なかなかペースが足らず難しいレースとなりましたが、トラブルなどなく予選からポジションを上げることができました。途中FCY明けで抜かれてしまったり、FCYの速度調整などがうまくいかずロスしてしまったので、細かいところまでしっかり対策して、次戦に備えたいと思います。応援ありがとうございました!」

2023スーパーGT第5戦鈴鹿 霧島聖子さん/日南まみさん/国本雄資/阪口晴南/南真琴さん
2023スーパーGT第5戦鈴鹿 霧島聖子さん/日南まみさん/国本雄資/阪口晴南/南真琴さん
2023スーパーGT第5戦鈴鹿 国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)
2023スーパーGT第5戦鈴鹿 国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)


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