プラマック・レーシングは、ドゥカティのマシンでMotoGPクラスに参戦するインディペンデントチーム。2002年から、プラマック・ホンダ・レーシングチームのチーム名でホンダのNSR500によりMotoGPクラスへの参戦を開始した。2002年はMotoGPクラスの初年度で、2ストローク500ccマシンと4ストローク990ccマシンの混走で行われたためである。この年、プラマック・ホンダ・レーシングチームから原田哲也が参戦した。
2003年には原田はチームを離れ、玉田誠が加入。2004年はホンダ・ポンスとプラマック・レーシングがキャメルのスポンサードを受けて1つのチーム、キャメル・ホンダとして参戦。玉田とマックス・ビアッジによってシーズンを戦った。
2005年から2007年まではドゥカティのサテライトチームであったダンティーンチームとタッグを組み、ドゥカティのマシンで参戦した。以来、プラマック・レーシングは2020年までドゥカティとの関係を継続している。
2013年には、ドゥカティのファクトリーサポートを受けることが決定。2015年シーズン第12戦イギリスGPでは、この年から加入したダニロ・ペトルッチが2位表彰台を獲得した。2016年シーズンは、スコット・レディングが第8戦オランダGPで3位表彰台に上り、以降、チームとして度々表彰台に登場するようになる。
2017年、ジャック・ミラーが加入。ミラーは2019年シーズンには5度の3位を獲得した。ミラーのチームメイトとして2019年、チームに加わったのは2018年シーズンMoto2クラスチャンピオンのフランセスコ・バニャイア。2019年にドゥカティのファクトリーチームに移籍したペトルッチの後任に指名された。
2020年も引き続きミラー、バニャイアのライダーラインアップ。どちらも2020年型のドゥカティのMotoGPマシンである、デスモセディチGP20を駆る。ミラーの速さは2019年シーズンの成績が示す通りで、また、バニャイアはMotoGPクラスで1年の経験を積んで2年目に挑む。コンスタントに優勝争いを演じるとまでは言わずとも、シーズンをおもしろくしてくれそうなインディペンデントチームではないだろうか。
(TEXT:Eri Ito)