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投稿日: 2024.04.25 12:52

TKRI 2024スーパー耐久第1戦SUGO レースレポート


国内レース他 | TKRI 2024スーパー耐久第1戦SUGO レースレポート

TKRI

ENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE
第1戦 SUGOスーパー耐久4時間レース

2024年4月20日(土)〜4月21日(日) スポーツランドSUGO(宮城県)
入場者数:4月20日:3,500人/4月21日:3,600人

速さをみせるも戦略の差が響く
開幕戦は2位でフィニッシュ

■PRACTICE 有料スポーツ走行/STEL専有走行
4月18日(木)〜19日(金)
天候:晴れ 路面/ドライ
 2023年、1勝を飾りシーズン最後までチャンピオンを争ったTKRIは、2024年もメルセデスAMG GT3でST-Xクラスに臨む。もちろん目指すはチャンピオンで、抜群のチームワークを誇るDAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴という3人が組む。

 そんなシーズン開幕の舞台は宮城県のスポーツランドSUGO。昨年優勝を飾った思い出深いコースだが、開幕戦に向け、チームは3月31日に行われた公式テストに臨んでいた。今季、チームは新しい個体のメルセデスを導入していたが、DAISUKEのドライブ中他車と接触を喫し、大きなダメージを負ってしまっていた。一時は参戦が危ぶまれるほどだったが、チームは見事修復を果たした。

 装いも新たに臨んだレースウイークは、4月18日(木)の有料スポーツ走行、19日(金)の専有走行から幕を開けた。暖かさは増したものの、まだ冷たい風が吹くなか、18日の走行でTKRI 松永建設AMG GT3の状態をチェック。元嶋は「しっかり直っています」と笑顔をみせた。

 一方、DAISUKEはクラッシュの余韻もありやや慎重にレースウイークを進めていったが、それでも少しずつタイムアップし手ごたえを感じつつあった。専有走行2回目では1分22秒031でトップタイムを記録するなど速さをみせてきたが、車高などセットアップはまだまだ詰める余地があり、チームは河野高男監督を中心に熟考を進めていった。

■QUALIFY 公式予選
4月21日(日)
天候:曇り 路面/ドライ
 今回のスーパー耐久第1戦は、変則的なスケジュール。ST-Xクラスが参加するグループ1は、4月21日(日)に予選と決勝が行われた。

 また、今回は他シリーズでも採用されているようなノックアウト形式で争われた。まずAドライバー予選に臨んだDAISUKEは素晴らしいアタックをみせ1分22秒684というを記録したが、僅差の4番手。Q2のA組進出はならず、B組に回ることになった。

 そのB組では、元嶋がアタックを担当。ここで1分20秒394というタイムを記録し、TKRI 松永建設 AMG GT3は3番手というグリッドを獲得した。

 続くCドライバー予選では、金曜まであまりドライブしていなかった中山が決勝レースを見据えつつ周回。1分23秒217というベストタイムで3番手につけ予選を終えた。

■RACE 決勝レース
4月21日(日)
天候:曇り 路面/ドライ
 爽やかな青空に恵まれた午後1時25分からの決勝レース。TKRI 松永建設 AMG GT3のスタートドライバーを務めたのは元嶋だ。前年多く見られたように、序盤から大きくリードを広げるのがミッション。1周目、その期待に応えるように2番手スタートの#31 RC Fをオーバーテイクすると、トップを走る#1 メルセデスを追っていくとそのギャップを縮め、延々と続くテール・トゥ・ノーズのバトルを繰り広げていった。

 ただ、なかなか元嶋はトップに立つことができず、38周を終えてピットに入ると中山友貴に交代した。この週末走行時間がほとんど取れていなかったが、そこは百戦錬磨の経験の持ち主。安定したペースで周回を重ねた。

 そんななか、スタートから1時間5分が過ぎたところで、ST-4クラスの車両が4コーナーでクラッシュを喫してしまい、レースはセーフティカーランとなった。ここでトップを走っていた#1 メルセデスはピットインを行ったが、コース上にステイしたTKRI 松永建設 AMG GT3はピットアウトする#1 メルセデスの眼前に滑り込み、リスタート後中山は一気にリードを広げていくことに成功した。しかし、#1 メルセデスはピットロス時間、そしてAドライバーのドライブ時間がセーフティカーランとなったことで、後々有利になっていった。

 中山は74周目、ピットに戻った。ここでふたたびTKRI 松永建設 AMG GT3のコクピットに乗り込んだのは元嶋だ。今回、TKRIは元嶋、中山、元嶋と繋ぎ、アンカーをDAISUKEに託すまでになるべく大きなリードを築いておこうという作戦だ。

 元嶋は85周目、1回ピットインが少ない状態だった#1 メルセデスをオーバーテイク。直後、#1 メルセデスはピットに向かっていった。ここから#1 メルセデスはプロがチェッカーまで走り切る作戦だ。

 一方のTKRI 松永建設 AMG GT3は、118周を終えピットイン。アンカーをDAISUKEに委ねた。ここからは、DAISUKEがいかに大きなリードを守り切るかだ。この週末煮詰めてきたTKRI 松永建設 AMG GT3を駆り、DAISUKEは力走をみせるも、やはりその差は少しずつ減っていく。#1 メルセデスは給油のみのスプラッシュを行うと、ふたたびDAISUKEに近づいてきた。ちなみに、#1 メルセデスはここでドライバー交代をしておらず、TKRI代表である片岡龍也とDAISUKEの“直接対決”は今回は見られなかった。

 140周になると、DAISUKEは#1 メルセデスに近づかれたが、まだレースは30分以上ある。#1 メルセデスは抜きどころを定めていたが、DAISUKEは粘りの走りを披露する。しかし143周目、3コーナーでわずかに姿勢を乱したスキに、先行を許してしまった。

 今季開幕戦の結果は2位。わずかな運の差が勝敗を分けることになった。とはいえ、今季も勝てる手ごたえを得た。チームは次戦、初めての挑戦となるシリーズのハイライト、富士SUPER TEC 24時間レースに臨む。

TKRI 2024スーパー耐久第1戦SUGO レースレポート
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TKRI 2024スーパー耐久第1戦SUGO レースレポート
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■DRIVERS / DIRECTOR VOICE ドライバー&監督コメント
DAISUKE

公式テストではクラッシュもありどうなるかと思いましたが、皆さんのおかげで無事開幕を迎えられました。途中セットアップで悩むこともあったものの、今までにないくらいペースも良かったです。プロのふたりが一生懸命ギャップを稼いでくれましたが、セーフティカーのタイミングが良くなかったですね。いろいろな経験もさせてもらいました。今年は全戦、松永建設の社員が運営にも入っており、現場から経験を得られればと思っています。社員ともども頑張っていきたいです。

元嶋 佑弥 YUYA MOTOJIMA
予選でのDAISUKE選手の速さから手ごたえを感じていましたし、僕もスタートから狙っていました。ただその後は同じクルマなので、追いついても抜くことはできませんでした。しかし、そこからは河野監督の作戦と中山選手の走りで、またトップに戻ることができました。結果的に展開には恵まれませんでしたが、DAISUKE選手がプロ相手に素晴らしい戦いをみせてくれましたし、ノーミスでの2位ですからね。24時間は長丁場ですが、集中したレースができたらと思っています。

中山 友貴 YUHKI NAKAYAMA
ちょっと悔しい2位でしたね。TKRIに加わり3年目になりますが、予選でDAISUKE選手がすごく速くて成長を感じましたし、いける手ごたえがありました。決勝でもなんとか勝ちたいと戦略を立てましたが、結果で言うとセーフティカーのタイミングと長さで十分なギャップを築くことができませんでした。レースなので読めないところもありますから仕方ないですね。次戦の富士は勝つことができれば大きいですし、助っ人も加わると聞いているので、力を合わせて頑張りたいです。

河野 高男 監督 TAKAO KOHNO
やるだけのことをやっての結果ですからね。2位は仕方ないです。負けたことは悔しいですけど。DAISUKE選手の成長もすごいですし、決勝のペースも良かったです。元嶋選手も中山選手も良い仕事をしてくれました。その上での結果ですからね。また勝てるように考えていきたいです。負けはしましたが、セーフティカーで不利になったのは仕方ないですし、良いレースはできましたよね。楽しかったと言ったら怒られるかもしれませんが(笑)、次戦富士で勝てるように頑張ります。

TKRI HOT TOPICS
松永建設社員がスタッフで加入「見るのとやるのは全然違う」

DAISUKEの言葉にもあるとおり、今季は松永建設社員がTKRIにスタッフとして加入している。第1戦SUGOでは2名が加わり、タイヤ交換にも挑戦しようかというプランもあったが、今回はまずは裏方としてレースに携わった。「緊張感が全然違うし、見ているのとやるのでは全然違います。日常生活では味わえない体験をしました」とモータースポーツを通じた新たな経験を得て、興奮した様子をうかがわせていた。


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