F1ニュース

2016.05.29

日本人初、モナコGP2制覇の松下「いままで見たことない景色だった」


 マクラーレン・ホンダのテスト兼開発ドライバーを務め、ホンダの秘蔵っ子としてF1への登竜門カテゴリー、GP2に参戦している松下信治が日本人としては初めて伝統のモナコの表彰台、それもその中央に立ち、モナコに『君が代』が響き渡った。

GP2モナコ決勝レース2で見事、優勝を果たした松下信治。モナコに君が代が流れた
GP2モナコ決勝レース2で見事、優勝を果たした松下信治。モナコに君が代が流れた

 レース1で8位入賞を果たした松下は、リバースグリッドでポールポジションから土曜午後のレース2に臨むことになった。木曜に痛めた手首と人差し指はまだ完治しておらず、テーピングが痛々しく、右側のレーシンググローブを自分ではめることもできない状態だった。

 スタートの瞬間は発進加速がやや鈍く、2番グリッドのマービン・ケルコファーにアウト側から並ばれて前に出られてしまった。しかし松下は焦ることなくターン1に向けてイン側のラインをガッチリとキープし、ややレイトブレーキングでケルコファーよりも先にターン1に飛び込んで首位を守りきって見せた。

「クラッチのバイトが強すぎて動き出しでホイールスピンしてしまったんですけど、(ターン1のインを守って)その次の対処がすぐにできたので最悪の結果にはならずにすみましたね。マービンの加速が速かったんで並ばれちゃいましたけど、ブレーキングを我慢してなんとか前を守りました」

 そこからはファステストラップを連発する圧倒的な速さで一人旅に。1周目に2位に2.2秒差を付け、レース1で優勝し6位を走行するノーマン・ナトとファステストラップの出し合いをしながら周回を重ねて、20周目には2位に8.1秒差まで広げた。

「どのくらいのペースで走れば良いかエンジニアと無線で相談しながら、プッシュしたりしなかったり。結構エンジニアが厳しいんですよ(苦笑)。誰かとファステストの出し合いをしていたらしくて、それは絶対に勝ちたかったんでプッシュを続けました」