6時間のリグループ(インターバル)を経て行われたSS5~6のセクション2は、23時頃のスタート。日中は20度前後あった気温も6度まで低下したほか、視界が制限されるナイトセッションで行われた。
セクション2の1本目、SS5は今大会最長の33.6kmで争われたが、夜間走行で視界が狭まることもあり、デイリタイアが続出する。
クラス6番手から挑んだ勝田もそのひとりで、ステージ走行中、マシンの左フロントを岩にヒット。ロアアームを折ってしまい、デイリタイアとなった。
一方、新井はリスクを避けた走りでステージ4位を獲得。続くSS6ではクラス2位タイムを記録する走りでクラス4番手までポジションを上げてみせる。
翌日のデイ2は雨が降るなかでの走行となったが、新井は終始安定したペースで走行し、クラス4位でフィニッシュした。
「WRCでも使われていた伝統的なこのサンレモを走り切れたことを嬉しく思います」と新井。
「ツイスティーでナローな道であることは知っていましたが、本当にライン1本分しかないような狭い道が多いことに驚きました。一番難しかったのはグリップレベルの判断です。雨のステージでは氷の上を走っているようでした」
「このような難しい状況のなかでも、自分なりにペースを掴んで走り切れたのは、ペースノート、タイヤ、クルマのセッティングが自分の考えとうまくあったからだと思います。終始自信を持って走ることができ、成長を感じることができたラリーでした」
