ウイリアムズF1チームを創立以来支えてきたディレクターオブエンジニアリング、パトリック・ヘッドが2011年シーズンをもってF1の職務から身を引くことを決めた。
ウイリアムズチームが創立された1977年からチームの一員だったヘッドは、この冬でF1から離れ、ウイリアムズのハイブリッドビジネスの責任者の仕事に専念する。そのため今後は職務としてグランプリの現場に毎戦訪れることはなくなる。
1年ほど前からヘッドがF1から引退するとのうわさは持ち上がっていた。
ヘッドは今後はハイブリッドビジネスにおいてウイリアムズに貢献すると述べた。
「『引退』という表現には当たらない。しかし来年はウイリアムズのF1プログラムに直接かかわることはない」とヘッド。
「ウイリアムズ・ハイブリッド・パワーの仕事をすることになる」
今季ウイリアムズは低迷し、わずか5ポイントしか獲得できずに終わった。不調から抜けだすため、ウイリアムズはテクニカル体制の変更を進め、テクニカルディレクターのサム・マイケルもチームを離脱した。
「今年のようなシーズンでF1の仕事を終えることはもちろん望んでいなかった」とヘッド。
「だが(テクニカルディレクターの)マイク・コフラン、(オペレーションエンジニアリングの)マーク・ジラン、(空力責任者の)ジェイソン・サマビルらのアシストとして自分に具体的に何ができるかを考えたとき、同じことをして、それを正当化し続けるだけではだめだという結論に至った」
「私にとっては面白くない。会社にとってもいいことではない。それで焦点を変えることに決めた」