COMMENT
Movistar Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談(優勝)
「とてもうれしいです。その理由はふたつあります。ひとつは、チャンピオンシップのために非常に重要な勝利だったということです。そしてもうひとつは、1年ぶりにナンバーワンの場所に戻って来ることができて、この上ない特別な気持ちになれました」
「僕はまさに、このフィーリングを感じるためにモーターサイクル・レースをしています。決勝の最後の5、6ラップが最高でした。優勝はいつだってうれしいことですが、1年ぶりともなればまた格別です」
「今日はペトルッチやそのほかの大勢のライバルととてもいいバトルができましたし、技術的な面から見ても、シャシーを変更するなどチーム全員が懸命に取り組んできて、今では僕の思い通りにマシンを走らせることができました」
「チャンピオンシップは何が起こるかわかりません。今シーズンはいつも以上に激しくて、レースのたびに状況が大きく変化しています。次回のザクセンリンクでもまた、ただ懸命にベストを尽くして戦いたいと思っています」
M・ビニャーレス選手談(リタイア)
「どうして転倒してしまったのかは自分でもわかりません。あのコーナーはもう2,000回くらいは通っていますが、今日初めてあんなことが起きてしまいました。ひたすらトップを目指し、限界を超えたプッシュをしてしまったのかもしれませんが、もしも転んでいなければ、必ず追いついていたはずです」
「そのくらい僕のペースは速かったのです。このようなことにならないようにするためには、予選で最低でも6番手には入らなければならないことを思い知らされました。だから僕の失敗は今日ではなくて、昨日すでに起きていたのだと思っています」
「決勝中はマシンのフィーリングが素晴らしく、タイヤを温存しながら最後の10ラップでのバトルに備えていました。コースのどのセクションでもスムースに走ることができていて、ライバルたちよりずっと順調でした。転倒について説明することは難しいです」
「でもそこから多くを学んだことだけは間違いありません。予選で失敗し、後方からのスタートとなれば厳しい展開は初めからわかっていました。だからこそベストを尽くしましたが、それはまさにオール・オア・ナッシングです。そして僕は結局、すべてを失ってしまいました。ここからまた復活を目指し、新たな道を切り開いていきたいです」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「ドラマに満ちた、非常にエキサイティングなレースでした。バレンティーノはここアッセンで常に注目されてきましたが、今日も約束通り最高のレースを見せ、そして最高の結果を獲得してくれました」
「非常に難しいコンディションのなかで優勝だけを目指してバトルを繰り広げて、何があっても決してあきらめずに走り通し、ついにはこうして今季初優勝を成し遂げました。昨日までの苦しさを、これ以上にない最高の形で跳ね返すことができたと思います」
「マーベリックもグリッド後方から順調に挽回し、5番手まで上がってからさらに激しくプッシュしていきました。彼の真のポテンシャルを考えれば、不運な転倒でレースを終えたことは非常に残念です。このあとわれわれは数日の休養をとってからドイツへ向かいます。路面が新しく舗装され、少しモディファイもされているので、最初の走行を楽しみにしています」